2021年03月13日
トリーター:岩崎

サメごろん

トラフザメが水槽の底でごろん。
何かあったの?大丈夫?呼吸してる?と心配してしまいまいますよね。
実はこれ、雄に交尾の準備ができていることをアピールする、雌の発情行動なんです。

トラフザメはサンゴ礁があるような暖かい海に生息しているサメの仲間で、成長すると3mを超える大型の種です。
繁殖は雄と雌が交尾をして、雌は粘着性のある繊維をまとった 20cmくらいある大きな卵を産みます。

繁殖を目指して 2017年に雄のトラフザメを搬入したのですが、今のところまだ交尾行動や有精卵は確認できていません。
最近は、雌にまとわりついたり、ひれを噛んだりと、雄も発情行動が見られてきているので、お互い機が熟しつつあるのかも知れません。
雄の成長次第ですが、近い将来繁殖に成功できればいいなと考えています。

サメごろん。
飼育係でもドキッとしてしまう行動ですが、温かく見守っていただければと思います。

太平洋

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