2023年04月25日
トリーター:今井

金魚展「紫陽花金魚」への道1

先日、知り合いの金魚愛好家の方から便りがありました。
「今年もギンギョが産卵したよ!」と。

キンランに付いた卵キンランに付いた卵

金魚ではなく、銀魚ですよ。
大変渋い味わいのある品種ですが、派手さが無いので一時期は絶えてしまったのではないかといわれていた幻の金魚です。

ギンギョ(長い尾をしたタイプ)ギンギョ(長い尾をしたタイプ)

この品種に魅力を感じて細々と系統維持をされているのは、金魚業界では名の知れたM氏です。
「金魚展やるときは言ってね!」といわれた矢先、6月のテーマ水槽での金魚展示が決まりました!

「花」と言ったら、派手な「赤」を連想する方が多いのではないでしょうか?
でも、紫陽花はボリューム感はありますが、落ち着いた色ですよね。
「金魚」と言ったら・・・。
実は「金魚」もそのような品種が多いのです。
そこで、今回のテーマは「紫陽花金魚」になりました!

それならばと、昨年末にスタッフから紹介を受けた吉野養魚場さんにご協力のお願いをしました。
こちらでは、2020年 7月に当館のテーマ水槽にて初展示となった「ドラゴンスケールオランダ」(展示協力:トロピカルフィッシュ佐野)や、

ドラゴンスケールオランダドラゴンスケールオランダ

墨を塗ったようなゴシキアズマニシキ等々を繁殖されておりましたが、このモザイク模様に混じる赤以外、広い池の水面には赤い金魚は見当たらずでした・・・。

ゴシキアズマニシキゴシキアズマニシキ

渋い味わいのある金魚ばかりだったので、今回のテーマにはぴったりなんです!
直ぐにご相談に赴き快諾いただけましたので、これから「金魚展への道」がスタートです!

いろいろな研究していて、こだわりの逸品を目指しながら、万人の趣向も考えられる、人当たりの良い方です。現在、御父さんや御師匠さんについて、修行中の身でもあります(笑)。

テーマ水槽

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