1月10日に生まれたフンボルトペンギンの雛ですが、4月28日より私たちの手から魚を食べ始めました。

例年ですと、泳ぎ始めるくらいから強制給餌といって、私たちが嘴を開け、魚を食べさせることをします。このとき雛に「あぁ、人からも魚貰えるんだ。なんだかお腹がいっぱいになる！」と早く思ってもらえるように親と一緒にいない時間をつくったりします。
これを続けていると、私たちが嘴を開けなくても目の前に魚を見せるだけで食べてくれるようになります。

しかし、今回の雛は、親の給餌中に私たちが持つ魚に興味を持っていました。
このまま食べてくれないかな？と淡い期待を抱きながら 4月中に少しずつ距離を詰めていると、私たちの手から魚を食べてくれたのです！！
今まで強制給餌をせずに食べてくれた雛は 1羽しか経験したことがなかったので、本当によかったです。
最初はかなりへっぴり腰で、雛自身も食べたことに驚いたようすで、イカナゴを 2本しか食べてくれませんでした。
そのあとは、1日に食べる時間が 2回になったり、ちょっとずつの成長でしたが、ある日行くと「普通に20本食べたよ」と言われました。そのトリーターはここまで雛に給餌をしていなかった人だったので、心の中では「どんなあげかたしたんだー！」と朝から叫んでいました。
しかし、普通にあげたという言葉を信じ、お昼の時間に「普通に、普通に」と考えながらやると、食べるんです。笑

逆になぜ昨日まで数本しか食べなかったんだ、と雛に突っ込みを入れたくなりました。

そこから徐々に、私たちから 1日 3回コンスタントに魚を食べてくれるようになりました。
まだ、閉館したあとなどに親から魚を貰っているようすは確認できていますが、昼間に貰う回数はぐんと減りました。

ご飯の食べかたも徐々にうまくなってきたので、今は、同じエリアに体重計を置いて体重計に慣れてもらっています。
自分から体重計に乗って体重測定もできるといいなぁ・・・
「元気そう」という理由と、「捕まえて体重を測ると、私たちから魚を食べてくれなくなりそう」という懸念があり、しばらく体重を測っていないので、次体重を測るときは、久しぶりにトリーターで体重当てゲームをしてみます。だっこもまだできない状態なので、見た目から推測するため難易度はかなり高いゲームになりそうです。
また、体重測定できた際には、お知らせします。

雛のごはんの時間はきっちり決まっているわけではないので、昼か夕方ペンギンプール前を通ることがあれば、雛がへっぴり腰で食べているか覗いてみてください☆