2023年05月29日
トリーター:今井

金魚展「紫陽花金魚」への道4

実は、金魚展のオープンは今回に限って5月30日からなのです!
もう明日に迫ってしまいました。

展示予定の金魚たちは地味な色彩が多いので、うまくお客さまの目に留まるように底砂を敷く予定です。そのため底砂を濾材にして底面フィルターを使用することにしました。

展示予定の金魚たちがいた養魚池は、植物プランクトンがたくさん湧いたグリーンウォーターの飼育水で、水底には泥が溜まっている状態でした。燦燦とした日光の下で、そよぐ風を水面に受けながら溶存酸素も十分溶け込んでいたはずです。
量産より質を大事にした飼育管理にて、金魚たちは気ままに泥底をついばみながら暮らし、少量の餌と一緒に有益な微生物もお腹に入っていたことでしょう。

吉野氏と吉野養魚場の池吉野氏と吉野養魚場の池

底面フィルターでは、底砂に少なからず残滓が溜まることになります。それが養分となって水槽内では急激な微生物の増殖などが起こりえるのです。金魚たちが砂利をついばむことで、ばい菌などが魚体に害をなすかも知れません。そこで、がっしりと底面フィルターを組み込まず、簡単に掃除やリセットができるような仕組みにしていると、エロモナス症などの予防になります。
今回は網目状セパレーターを敷いた上に、市販の交換用フィルターをエアリフトとして乗せ、大きめのエアストーンを重しにして組んでみました。
至ってシンプルにしてあります。

底砂を入れる前の展示水槽と、ブロードテールリュウキンあくまで展示のための自己流なので、一長一短があるものと思ってください。

バックナンバー
[ 2023年04月25日 金魚展「紫陽花金魚」への道1 ]
[ 2023年05月13日 金魚展「紫陽花金魚」への道2 ]
[ 2023年05月21日 金魚展「紫陽花金魚」への道3 ]

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