江の島は弁財天をまつった信仰の島です。海につき出したこの島は緑に恵まれ、多くの自然観察の材料に恵まれています。 そんな江の島には、明治時代におやとい外国人たちがやってきて、さまざまな海洋生物を手に入れて持ち帰りました。その中のひとり、アメリカ人のエドワード・モースは、この地に臨海実験所を設けて調査研究し、近代化が始まった明治の人びとに、自然に学ぶこと、海洋生物研究の重要性を説きました。 本書は、そのような歴史をもつ江の島で、新江ノ島水族館・旧江の島水族館のスタッフが見てきた潮間帯の生き物を図鑑にまとめたものです。 江の島で見られる生き物を理解する一助になれば幸いです。
新江ノ島水族館 館長 崎山直夫
お知らせ
えのすい海のずかん「江の島むせきつい海岸どうぶつ図鑑」(紙書籍)は、新江ノ島水族館メインショップで販売しています。
- 定価1,430円(税込)
- 仕様縦180mm × 横148mm 128ページ