ホーム > 展示 > 新着生物

新着生物

食べたことがある、名前は聞いたことがあるのに
泳いでいる姿がほとんど見られない魚「サワラ」登場!

展示開始日:2010年7月16日(金)〜

サワラ (鰆)

学名:Scomberomorus niphonius
英名:Japanese Spanish mackerel
スズキ目 サバ科


「サワラ」は、サバ科の大型魚で、成魚は全長1mを超えます。
魚偏に春と書くサワラ(鰆)は、一般的に産卵のため春に接岸することから春を告げる魚と言われますが、相模湾では夏に比較的多くみられ、定置網などで漁獲されます。
北海道南部から東シナ海にかけての日本沿岸に分布し、相模湾では春に南下するグループと、夏に北上する二つのグループがみられます。
焼き魚の他、西京味噌を付けた西京焼きなど、食用魚としては古くから知られるものの、体表が漁網などによるスレにたいへん弱く、水揚げ後すぐに死亡してしまうため、生かして水族館に搬入することが出来ず、当館ではこれまで一度も展示したことがありませんでした。


サワラ
成長するにつれ異なる名前をもつ出世魚で、大きさにより、サゴシ(またはサゴチ・40〜50cm)、ナギ(50〜60cm)、サワラ(60cm以上)と呼ばれる。魚食性が強く、幼魚のうちは共食いも見られる。

※今回、展示を開始した「サワラ」は、6月9日、独立行政法人水産総合研究センター屋島栽培漁業センター(香川県)より全長3cmほどの養殖個体を譲り受け、バックヤードの予備水槽にて育てたものです。

夏の風物詩にちなみ「キタユウレイクラゲ」展示!

展示開始日:2010年7月1日(木)〜

キタユウレイクラゲ (北幽霊水母)

学名:Cyanea capillata
英名:Lion's mane
刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 ユウレイクラゲ科
採集場所:北海道
傘径 約12cm


冷たい海に生息するクラゲで、日本では東北から北海道にかけて夏に現れます。
傘の縁の部分が深く切れ込み、8枚のハナビラのようになっています。
触手や口腕のふさふさした姿から、日本ではこのクラゲを幽霊になぞらえましたが、アメリカではライオンのたてがみにみたてました。
世界最大級のクラゲで、傘の直径は2mに達することもあります。

えのすい初!「ヤナギクラゲ」展示!

展示開始日:2010年7月1日(木)〜

ヤナギクラゲ (柳水母)

学名:Chrysaora helvora
英名:Sea nettle
刺胞動物門 鉢虫綱 旗口クラゲ目 オキクラゲ科
採集場所:北海道
傘径 約12cm


夏の時期を中心に、主に北海道で見られるクラゲです。
大きなものでは、傘の直径は20cmに達します。
傘の縁からは赤色の触手が長く伸び、口腕はリボンのようにたなびきます。
毒性は強く、刺されると痛いようです。
新江ノ島水族館では初展示のクラゲです。
「キタユウレイクラゲ」と共にご覧ください。

えのすい初!パープル ストライプド ジェリー展示!

展示開始日:2010年6月30日(水)〜

パープル ストライプド ジェリー

学名:Chrysaora colrrata
英名:Purple-striped jelly


アメリカのカリフォルニア州沿岸に生息しています。
生まれたばかりのエフィラ幼生は赤い色をしていますが、成長につれて傘はごく薄い桃色になり、傘の縁からは8本の赤紫色の触手が伸びてきます。
口腕は白く、フリルの紐のようになびいています。
さらに成長すると、傘には名前の由来にもなっている赤紫色の太い放射状の縞模様が現れ、4本の口腕はコイルのようにお互いに巻きつくようになります。

沖縄南方沖の深海に生息する貴重な深海生物
「ヨツバカワリギンチャク」、「ミノエビ」を飼育

展示開始日:2010年6月10日(木)〜

ヨツバカワリギンチャク、ミノエビ

独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)との本年度第一回目の調査航海の成果報告として、沖縄南方沖にて採集された貴重な深海生物「ヨツバカワリギンチャク」と「ミノエビ」の飼育を開始しました。
「ヨツバカワリギンチャク」の水族館等での展示飼育に関する記録等は確認できないため、生体を観察する機会としても大変貴重です。

ヨツバカワリギンチャク
学名 Isactinernus quadrilobatus
ヤツバカワリギンチャク科 ヨツバカワリギンチャク属
沖縄南方沖 水深502mで採集
体長 約15cm/1個体 飼育

何もない海底に突然現れ、その後二度と見ることはありませんでした。延々と砂地が続く海底で、偶然見つけた石に付着したようです。
非常に珍しいイソギチャクの仲間で、水族館などでこれまでに飼育された記録も確認できません。餌として魚の切り身やエビを与えると、4枚の葉で包むようにして食べます。

ミノエビ
学名 Heterocarpus hayashii
タラバエビ科 ミノエビ属
沖縄南方沖 502mで採集
体長 約8cm/2個体 飼育

鯨骨等に集まっていたところを採集。船上飼育するために水槽に移す際、口から青い発光物質を吐き出すところを確認することができました。水深500mから引き上げられた直後から餌を食べるたくましいエビです。


沖縄の周辺海域は多くの熱水噴出域と湧水域があり化学合成生態系が多く見られる場所として知られています。
現在、長期飼育の研究に取り組んでいる「ゴエモンコシオリエビ」も沖縄の化学合成生態系生物として代表的な種です。しかし、本調査ではあえて化学合成生態系の見られない海域を選び、ここに鯨骨等を沈めることにより化学合成生態系の遷移を継続して観察しています。

一生を終え、海底に沈んだ鯨は多くの深海生物の生きる糧となります。カニやサメなどが肉を食べ、海底には骨が残ります。この鯨の骨は多くの脂質を含み、腐敗が進むにつれて硫化物が発生します。
この硫化物をエネルギー源として生きる生物が集まり特殊な生態系(化学合成生態系)が作られてゆきます。この化学合成生態系生物の中には鯨の骨からしか見つかっていない生物もおり、今後も注目されている研究の一つです。


2010年4月21日〜5月5日に行われた独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の沖縄南方沖「海底に設置した鯨骨等の化学合成生態系への遷移および生物調査」(NT10-07)において、「なつしま(海洋調査船)/ハイパードルフィン(無人探査機)」により採集されました。

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

今春ふ化!フンボルトペンギンの雛・二羽がご覧いただけます

展示開始日:2010年3月20日(ハクの雛)誕生/3月24日(ウタの雛)誕生

フンボルトペンギン

学名:Spheniscus humboldti
ペンギン目 ペンギン科
新江ノ島水族館生まれ


今春誕生したフンボルトペンギンの雛・二羽が巣箱から出てくるようになりました。
現在では、擬岩の上に立っていたり、プールを泳いでいたりするようすが、ほとんどの時間帯にご覧いただけます。

今春誕生した雛は二羽で、両親はそれぞれ異なります。
一羽の雛の両親は、2008年に新江ノ島水族館では初めての繁殖に成功したハク(♀)とジャンボ(♂)。
もう一羽の雛の両親は、ウタ(♀)とポー(♂)。こちらの父親・ポーは残念ながら5月1日に急死いたしましたが、母子は健康で、雛は順調に成長しています。

3月20日(ハクの雛)と3月24日(ウタの雛)に孵化したそれぞれの雛は、先日、赤ちゃんのやわらかい羽毛から、親と同様の防水タイプの羽毛に換羽を終えたばかりです。
まだ雛の羽毛のため、胸の太くて黒い一本の帯模様はなく、白と黒のツートン模様にもなっていません。
頭部が黒っぽくて、体は背中側が灰色でお腹側が白色、翼の根元に名札がついていないのが特徴です。
二羽を見分けるのはなかなか難しいのですが、母親が近くにいることが比較的多いので、母親の翼の根元の名札を見てみてください。
隣にいる母親の名札が「赤白」なら「ハク」の子ども、「緑青」なら「ウタ」の子どもです。

雛は現在、親が一度食べて半分消化した小魚(カタクチイワシなど)を親から直接もらって食べています。


フンボルトペンギン
南アメリカのチリ、ペルー沿岸に分布。
南極海からの寒流、フンボルト海流が流れる地域の沿岸に
すんでいることが名前の由来。
胸を横切る一本の黒い帯模様が特徴。
体長70㎝前後 体重4〜6㎏

「ソコクラゲ」の生体展示を開始

展示開始日:2009年12月26日(土)〜

ソコクラゲ

学名:Ptychogastria polaris

傘の直径 約1cm


富山湾の水深約800m地点にて採集されました。
クラゲの仲間ですがほとんど遊泳せず、海底の岩や生物などに付着して生活し、卵は岩に産みつけることが知られています。
触手の付着力は強く、無理に採集しようとするとちぎれてしまうほどです。
富山湾の海底ではこのソコクラゲやオオグチボヤが岩石に付着する姿が見られました。

ソコクラゲは過去に一度飼育研究の機会に恵まれたことがありますが、飼育が難しく展示には至りませんでした。
今回展示を開始したソコクラゲは、現在展示中のオオグチボヤと共に良い状態で採集された個体で、水温0.6〜0.9℃を保ったバックヤードの水槽で約3ヶ月の間、飼育観察を行ってきたものです。
これまでに「ソコクラゲ」の展示が行われた記録等は確認できないため、世界初の展示と思われます。


「ソコクラゲ」は、2009年9月12日〜9月13日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の富山湾オオグチボヤ調査(NT09-16)において、「なつしま(海洋調査船)/ハイパードルフィン(無人探査機)」により採集されました。

新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

不思議な形の深海生物「オオグチボヤ」展示飼育開始

展示開始日:2009年9月15日〜

オオグチボヤ

学名:Megalodicopia hians
英名:Predatory tunicate


原索動物門の生物で、私たち脊椎動物の祖先にあたります。海底で大きな口のような入水孔を開けて、プランクトンなどの餌が入ってくるのを待っています。

このオオグチボヤは2009年9月12〜13日に富山湾の水深約800mにて、JAMSTECの無人探査機ハイパードルフィンにより採集されました。

2009年9月8日〜14日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-16「なつしま/ハイパードルフィン」による富山湾オオグチボヤ調査航海で採集されました。

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

世界初「オウギガニ科の一種」、世界初「オオマユイガイ属の一種」、新種「イデユウシノシタ」の生体展示を開始

展示開始日:2009年4月26日(日)〜

オウギガニ科の一種、オオマユイガイ属の一種、イデユウシノシタ

<世界初展示>
オウギガニ科の一種
学名 Xanthidae gen. et. sp.
甲幅 約2cm
日光海山ではユノハナガニと同所的に生息しています。
ユノハナガニほど密度は高くはありませんが、ユノハナガニを採集する時に何個体か混じります。ハサミの先端が黒く、また白いユノハナガニに比べ赤褐色をした体色が特徴です。

<世界初展示>
オオマユイガイ属の一種
学名 Gigantidas sp.
殻長 約12cm
本種は熱水噴出域付近に生息していますが、共生細菌についても詳しくはわかっていない二枚貝です。
海底の岩やハオリムシの群集に足糸と呼ばれる糸を使い付着しています。

<新種>
イデユウシノシタ
学名 Symphursus thermophilus
殻長 約8cm
本種は2008年に新種として記載されました。当館では記載される前、同海域で採集された本種をアズマガレイ属の一種として展示を行っていました。
熱水噴出域周辺やハオリムシの群集、礫の上などで見られ海底にエサを置くと集まってきます。

北部マリアナ海域にある日光海山には水深450〜500mに熱水が噴出しており、その周辺には深海生物のユノハナガニ、オハラエビのなかま、サツマハオリムシなど非常にたくさんの生物が生息しています。
今回は日光海山の熱水噴出域、水深約460m地点にて採集されたユノハナガニ、サツマハオリムシ、タギリカクレエビ、トウロウオハラエビの4種に加え、世界初展示となる「オウギガニ科の一種」と「オオマユイガイ属の一種」、2008年に新種記載された「イデユウシノシタ」の3種を展示開始しました。

展示飼育を開始した「オウギガニ科の一種」「オオマユイガイ属の一種」「イデユウシノシタ」は、2009年4月10日〜4月20日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の伊豆 小笠原弧 明神海丘・北部マリアナ海域 日光海山調査(NT09-05)において、調査船「なつしま/ハイパードルフィン」により採集されました。

新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

全身がほとんど脚!ヤマトトックリウミグモ展示開始

展示開始日:2009年1月27日〜

ヤマトトックリウミグモ (大和徳利海蜘蛛)

学名:Ascorhynchus japonicus
脚をのばした長さ 約10cm
駿河湾 水深300mのトロールにて採集


この姿から「ウミグモ」と呼ばれています。
陸のクモとは体のつくりが大きく違い、内臓が胴体に収まりきらず、脚の中にまで内臓や生殖腺が入り込んでいます。