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新着生物

「シビレエイの赤ちゃん」展示開始

展示開始日:2010年2月7日〜

シビレエイ

学名:Narke Japonica
エイ目 シビレエイ科
全長 約5cm


2月3日(水)、新江ノ島水族館でシビレエイの赤ちゃんが誕生、深海コーナーにて7日(日)より展示公開中です。
全長5cm程の大変可愛らしいシビレエイの赤ちゃんをぜひご覧ください。


シビレエイ
相模湾にもすんでいる発電魚。30Vほどの電気を出します。
別名 テシバリ(手縛り)。
全長35cmほどに成長し、水深150mまでの沿岸の砂底に生息しています。

※相模湾では比較的浅瀬でくらしていますが、今回は展示場所の都合により深海コーナーでご紹介しています。
しかし、シビレエイの仲間には深さ1,000mを超える深海でくらしている種類もいます。

「ソコクラゲ」の生体展示を開始

展示開始日:2009年12月26日(土)〜

ソコクラゲ

学名:Ptychogastria polaris

傘の直径 約1cm


富山湾の水深約800m地点にて採集されました。
クラゲの仲間ですがほとんど遊泳せず、海底の岩や生物などに付着して生活し、卵は岩に産みつけることが知られています。
触手の付着力は強く、無理に採集しようとするとちぎれてしまうほどです。
富山湾の海底ではこのソコクラゲやオオグチボヤが岩石に付着する姿が見られました。

ソコクラゲは過去に一度飼育研究の機会に恵まれたことがありますが、飼育が難しく展示には至りませんでした。
今回展示を開始したソコクラゲは、現在展示中のオオグチボヤと共に良い状態で採集された個体で、水温0.6〜0.9℃を保ったバックヤードの水槽で約3ヶ月の間、飼育観察を行ってきたものです。
これまでに「ソコクラゲ」の展示が行われた記録等は確認できないため、世界初の展示と思われます。


「ソコクラゲ」は、2009年9月12日〜9月13日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の富山湾オオグチボヤ調査(NT09-16)において、「なつしま(海洋調査船)/ハイパードルフィン(無人探査機)」により採集されました。

新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

希少!「ヒメオコゼ」展示開始

展示開始日:2009年11月16日〜

ヒメオコゼ

学名:Minous monodactylus
カサゴ目 オニオコゼ科 ヒメオコゼ属
採集場所:相模湾


ヒメオコゼは体長約10cmの小型の魚類で、この仲間は、体表に「ヒドロ虫」と呼ばれるグループに属するクラゲの一種を付着させていることがあります(展示個体は体長約5 cm)。

今回公開した「ヒメオコゼ」は、本年10月27日に、地元・片瀬の漁師・湘南丸さんが漁獲した魚に混じっていたものを発見し、持ち込んで下さったものです。
たいへん希少な魚で、相模湾からの報告は、1974年に1例、1979年に2例があり、今回の報告は4例目になります。
この「ヒメオコゼ」の体表に付着しているのは、「ヒドロ虫」のグループの中のウミヒドラ科の一種のポリプで、採捕されてから6日後の11月2日には、飼育水槽の中に、ポリプから遊離した1mmほどのクラゲが確認でき、現在2mmほどにまで成長しています。


<お知らせ>
ヒメオコゼが脱皮しました!
オコゼの仲間には、魚でありながら脱皮するものがいます。展示中のヒメオコゼですが、11月17日(火)の夜中に脱皮をし、ポリプの付いた皮を脱いでしまいました。
皮に付いたポリプは、透明なケースに入れて引き続き展示中です。
魚から離れたポリプがこの後どうなるのか、再び体表に付くのかなど、経過を観察してゆく予定です。



ヒメオコゼ
内湾の砂泥底に生息する小型の魚類で、背ビレの棘には毒があります。
肉食性で、底生生物を餌としており、本州中部以南、インド・西太平洋、紅海まで分布しています。
体長約10cm。

サツマハオリムシの棲管(殻)を宿にしたヤドカリ
「ユメオキヤドカリ属の一種」

展示開始日:2009年9月28日〜

ユメオキヤドカリ属の一種

学名:Paragiopagurus sp.
体長 約1cm


日光海山の熱水域に生息していました。
ふつうのヤドカリは巻貝の殻を宿にしているのに対し、本種は深海生物のサツマハオリムシ(※)の棲管(殻)を宿にしています。
深海の熱水域に生息するヤドカリの仲間は、これまで台湾から報告された一例のみしか知られておらず、大変貴重です(世界初)。

2009年4月10日〜4月20日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の伊豆 小笠原弧 明神海丘・北部マリアナ海域 日光海山調査(NT09-05)において、調査船「なつしま/ハイパードルフィン」により採集されました。



サツマハオリムシ(※)
学名 Lamellibrachia satsuma
英名 Tube worm
北部マリアナ弧・日光海山の水深約460mに生息。
口も胃も無い動物。サツマハオリムシは、自分の体内にイオウ細菌を共生させています。
イオウ細菌は熱水などに含まれる硫化水素を利用して二酸化炭素から栄養を作ります。
サツマハオリムシは、その栄養分をもらって生きています。キチン質の棲管(殻)を自分で作って、その中にすみ、普段はエラだけを外に出しています。


新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

不思議な形の深海生物「オオグチボヤ」展示飼育開始

展示開始日:2009年9月15日〜

オオグチボヤ

学名:Megalodicopia hians
英名:Predatory tunicate


原索動物門の生物で、私たち脊椎動物の祖先にあたります。海底で大きな口のような入水孔を開けて、プランクトンなどの餌が入ってくるのを待っています。

このオオグチボヤは2009年9月12〜13日に富山湾の水深約800mにて、JAMSTECの無人探査機ハイパードルフィンにより採集されました。

2009年9月8日〜14日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)NT09-16「なつしま/ハイパードルフィン」による富山湾オオグチボヤ調査航海で採集されました。

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

世界初「オウギガニ科の一種」、世界初「オオマユイガイ属の一種」、新種「イデユウシノシタ」の生体展示を開始

展示開始日:2009年4月26日(日)〜

オウギガニ科の一種、オオマユイガイ属の一種、イデユウシノシタ

<世界初展示>
オウギガニ科の一種
学名 Xanthidae gen. et. sp.
甲幅 約2cm
日光海山ではユノハナガニと同所的に生息しています。
ユノハナガニほど密度は高くはありませんが、ユノハナガニを採集する時に何個体か混じります。ハサミの先端が黒く、また白いユノハナガニに比べ赤褐色をした体色が特徴です。

<世界初展示>
オオマユイガイ属の一種
学名 Gigantidas sp.
殻長 約12cm
本種は熱水噴出域付近に生息していますが、共生細菌についても詳しくはわかっていない二枚貝です。
海底の岩やハオリムシの群集に足糸と呼ばれる糸を使い付着しています。

<新種>
イデユウシノシタ
学名 Symphursus thermophilus
殻長 約8cm
本種は2008年に新種として記載されました。当館では記載される前、同海域で採集された本種をアズマガレイ属の一種として展示を行っていました。
熱水噴出域周辺やハオリムシの群集、礫の上などで見られ海底にエサを置くと集まってきます。

北部マリアナ海域にある日光海山には水深450〜500mに熱水が噴出しており、その周辺には深海生物のユノハナガニ、オハラエビのなかま、サツマハオリムシなど非常にたくさんの生物が生息しています。
今回は日光海山の熱水噴出域、水深約460m地点にて採集されたユノハナガニ、サツマハオリムシ、タギリカクレエビ、トウロウオハラエビの4種に加え、世界初展示となる「オウギガニ科の一種」と「オオマユイガイ属の一種」、2008年に新種記載された「イデユウシノシタ」の3種を展示開始しました。

展示飼育を開始した「オウギガニ科の一種」「オオマユイガイ属の一種」「イデユウシノシタ」は、2009年4月10日〜4月20日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の伊豆 小笠原弧 明神海丘・北部マリアナ海域 日光海山調査(NT09-05)において、調査船「なつしま/ハイパードルフィン」により採集されました。

新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

全身がほとんど脚!ヤマトトックリウミグモ展示開始

展示開始日:2009年1月27日〜

ヤマトトックリウミグモ (大和徳利海蜘蛛)

学名:Ascorhynchus japonicus
脚をのばした長さ 約10cm
駿河湾 水深300mのトロールにて採集


この姿から「ウミグモ」と呼ばれています。
陸のクモとは体のつくりが大きく違い、内臓が胴体に収まりきらず、脚の中にまで内臓や生殖腺が入り込んでいます。

世界最大のダンゴムシのなかま
「ダイオウグソクムシ」(大王具足虫)の展示開始!
〜深海にすみ体長45cmになるダンゴムシ〜

展示開始日:2007年9月6日〜

ダイオウグソクムシ

学名:Bathynomus giganteus
英名:Giant isopod
節足動物門 甲殻綱 等脚目 スナホリムシ科
採集場所: アメリカ東海岸の水深800メートルの地点で採集
生 息 地: 大西洋、インド洋の水深170〜2,500mに生息


2007年9月6日(木)より深海コーナーにおいて、深海に生息し、成長すると体長45cmになる世界最大のダンゴムシのなかま「ダイオウグソクムシ」の展示を開始いたしました。
当館では初の展示となり、とにかく“巨大”な「ダイオウグソクムシ」の展示に合わせ、日本最大のダンゴムシのなかま「オオグソクムシ」や、メガネのような特徴的な目を持ち吸血性の食性で知られる「メナガグソクムシ」、落ち葉や石、植木ばちの下などでよく見ることができる「オカダンゴムシ」なども合わせてご紹介しています。
大小、水陸さまざまなダンゴムシのなかまを比較してお楽しみ下さい。

ダイオウグソクムシは、陸上に生息するダンゴムシやワラジムシ、フナムシなどと同じ等脚目の生物です。ダイオウという和名が示す通り、9,000種以上が存在するとされる等脚目の中で最大の大きさを誇り、世界最大のダンゴムシのなかまとして知られています。

驚くのはやはりその大きさで、成長すると体長約45cm、体重は1.7kgにも達します。猫や小型犬と同じくらいの大きさのダンゴムシですから、日本人の一般的な認識からすれば驚くほかありません。
食性は肉食性で、死んだ生物の腐肉や弱って動きが鈍くなった生物を捕らえて食べるほか、海面から落ちてくる有機物なども食べるため、“海の掃除屋”としての役目も担っています。

また、和名のグソク(具足)は日本の鎧・兜を表す言葉ですが、背中側はまさに鎧・兜のような十数枚の頑丈な甲羅で覆われ、腹側には7対の歩脚の他に、脚が板状に変化した大きな遊泳脚を持っています。この遊泳脚とエビのような扇状の尾を使い、水中を飛ぶように泳ぐことができます。実はこのダイオウグソクムシをはじめ、等脚目の大半は海の中で暮らしています。

ダンゴムシは私たちにとって身近な生物ですが、海でくらす等脚目のなかまが陸に上って生活の場を拡大していった生物の進化の過程を教えてくれる存在でもあるのです。

なお、今回展示飼育する個体はアメリカ東海岸の水深800mの地点で採集されたもので、展示数は2匹です。体長約35cm、体重は1.3kgで、日本最大の「オオグソクムシ」(体長15cm、体重約40g)と比較しても驚くべき大きさです。


※メナガグソクムシの展示は終了いたしました。

貴重な深海生物を一挙公開
「シンカイコシオリエビの一種」「オウナガイ」の生体展示を開始

展示開始日:2007年4月26日(木)〜

シンカイコシオリエビの一種、オウナガイ


シンカイコシオリエビの一種
学名 Munidopsis sp.
相模湾初島沖の水深850〜900mの冷湧水域で見られます。これまでの調査でも採集例はありますが、シンカイコシオリエビのなかまが状態よく生きて採集されるのは稀です。昨年末の潜航調査で採集されたミョウジンシンカイコシオリエビに続く例となりますが、状態の良い本種の採集は今回が初めてです。
背甲長 約1.5cm/2個体展示

オウナガイ <日本初展示>
学名 Conchocele bisecta  
ハナシガイ科の1種で、相模湾初島沖の水深850〜900mの冷湧水域でシロウリガイのコロニーの中に混在して見られます。殻の後部にシワがあることや、二枚の殻を合わせているちょうつがいの部分に凸凹がないことを歯がないことに見立て、オウナ(老婆)と名付けられました。
殻長 約10cm/3個体展示

展示飼育を開始した「シンカイコシオリエビの一種」「オウナガイ」は、2007年4月4日〜2007年4月10日に行われた深海生物調査(YK07-05)において、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人潜水調査船「しんかい6500」により、相模湾初島沖の水深1,000mより採集されました。

新江ノ島水族館は現在、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。

※同時に展示していた「クロカムリクラゲ」「ホウズキイカ」「アカドンコの一種」の展示は終了いたしました。

伊豆・小笠原弧 明神海丘の熱水噴出域に生息する
貴重な深海生物「ミョウジンシンカイコシオリエビ」の生体展示開始

展示開始日:2006年12月26日(火)〜

ミョウジンシンカイコシオリエビ

学名:Minidopsis sp.
伊豆・小笠原弧の明神海丘水深約1,250mから採集


「ミョウジンシンカイコシオリエビ」は、伊豆・小笠原弧の水深1,250mにある明神海丘の熱水噴出域に生息しています。
身体も眼も白色で脚が4対しか見えませんが、残りの1対は甲羅の下に隠れていて、身体をクリーニングするときなどに出てきます。
これまで他のシンカイコシオリエビ類で飼育を試みてきましたが、船上に上げるとすでに瀕死の状態が多く、飼育までには至りませんでした。
今回(12月19日〜25日)実施した深海調査航海で、大型の個体は船上に上げても生きている個体が多いことが分かり、飼育できる見込みができました。
おそらく生きたシンカイコシオリエビ類の展示は世界初と思われます。


今回展示飼育を行なう「ミョウジンシンカイコシオリエビ」は、2006年12月19日から25日に行われた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「なつしま」航海(NT06-23)で無人探査機「ハイパードルフィン」によって、伊豆・小笠原弧の明神海丘水深約1,250mから採集されました。今回の調査研究では11個体を採集、展示数は5個体です。

新江ノ島水族館は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と深海生物の長期飼育技術の開発に関する共同研究を行っています。