前回 に引き続き、テーマ水槽準備期間中のお話です。
八巻トリーターと江の島へ潜り、ウミシダの生息環境の観察をおこなったところ、水槽の中でポイントとなるのは、この2つ。
1, ウミシダが入れる隙間のある岩組み
2, 水槽全体の水が大きく流れるような水流
まずレイアウトです。
既存である岩をそのまま組むと、崩れてしまう可能性があり、ウミシダが好むような隙間を造るのはちょっと難しそうです。
また、ウミシダがもっと居心地の良い隙間を求めて、レイアウトの裏側に入ってしまうかも知れません。
そして水流。
水槽全体の水を動かすには、大きめのポンプを水槽の中に入れるのですが、結構目立ってしまいます。
そこで考えたのが、いい感じの岩を作り、その中にポンプを内蔵させよう!というものです。
水槽にぴったりはまるよう垂直に折り曲げた塩ビの板に水中ポンプを取り付け、トリカルネットをうねらせながら取り付けます。
サブ担当をお願いしている園山トリーターが一緒にネットを取り付けてくれました。
このときにウミシダを想いながら、岩っぽい隙間を作っていくのがポイントです。
ネットを付けたら、その上にシリコンを塗りたくり、表面に貝殻や小石を埋め込んでいきます。
最後にコケを表現するため、サーモンピンクと若草色のカラースプレーを吹きかけ、黒いスプレーで影をつくれば、、、完成です!!
この過程、作るのに夢中で写真を撮り忘れてしまいました、すみません。
完成して水槽に入ったところはこちら。
どうです?
どれが作った岩か、ぱっと見では分かりません。
そしてうれしかったのが、しっかり岩の隙間に入ってくれたこと!
思うようにレイアウトが完成しても、生き物が「そっちじゃないのに~」というところに居着いてしまうのはよくあることで今回もそれを覚悟していましたが、全ウミシダたち、しっかり見える隙間へ出てきてくれています。
良かった~ と安心したのも束の間、ある事件が起きます、、、。
その事件はまた次回のトリーター日誌で!! では!!
関連日誌
[ 2023年10月31日 棘皮動物に夢中 11月のテーマ水槽 ]