2006年10月16日
トリーター:小谷野

今シーズン最初のエチゼンクラゲ採集その 2

きのう植田がエチゼンクラゲ採集出張の話をさせていただきましたが、本日はその植田とともにエチゼンクラゲ採集に行きました小谷野がちょっと違った視点から見たエチゼンクラゲの話をします。

エチゼンクラゲといえば、大発生してその毒でせっかく網に入った魚を殺し、鮮度を著しく落とすだけではなく、その重み(大きいもので 100kg~ 200kgあります)で魚網を破ってしまうクラゲとして有名です。
漁師さんにとっては百害あって一利なしの生物です。
大発生し、そんなに害があるのだから生命力はさぞかし強いだろうと思われがちなエチゼンクラゲですが、水族館でいざ飼育しようとすると、大きい個体では長くて 1週間ほどしか生きません。
繁殖力もものすごく強いのかと思いますが、子どもを生ませ、さらに育てるのはなかなか難しく、当館ではまだ成功していません。このようなとき、私は自然の偉大さと飼育係としての自分の力量不足を感じます。
まだまだ前途多難ですが今年はエチゼンクラゲの長期飼育と繁殖に挑戦したいと思っています。みなさん、応援よろしくお願いいたします。

エチゼンクラゲ採集について、詳しくはホームページまたは携帯サイトの『採集日誌』をご覧ください。

エチゼンクラゲエチゼンクラゲ

クラゲファンタジーホール

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