2007年04月23日
トリーター:神応

流れ藻

きょうはどんよりとした曇り空です。
春から夏にかけて海面に浮遊する海藻を「流れ藻」と呼んでいます。
日本周辺では褐藻ホンダワラ類が流れ藻の大部分を占めています。この流れ藻には、いろいろな魚たちが寄ってきます。サンマ、サヨリ、トビウオ類が産卵場所として利用するだけでなく、ブリ、カワハギ、イシダイ、ヨウジウオ、マアジなどの稚魚たちが、流れ藻の近くで過ごします。
ブリの稚魚をモジャコと呼んでいます。流れ藻に隠れているところを漁師さんが捕まえて、養殖業者さんが大きく育てます。
ホンダワラ類の特徴は、気胞と呼ばれる浮き袋を持っていることです。気胞の浮力によって体を直立させることができるので、陸上植物の様に体を支える幹を持つ必要がないのです。ホンダワラ類は、岩などから離れると、流れ藻になって海面を漂い、遠くへ運ばれます。

あす えのすいトリーターが船に乗って、流れ藻採集に出かけます。

流れ藻水槽流れ藻水槽

相模湾ゾーン

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