2007年09月06日
トリーター:島津

赤潮の話

九州の有明海で赤潮が大発生し、魚介類に大きな被害が出ているそうです。
赤潮とは、プランクトンの異常増殖により海水が変色する現象です。
高水温や富栄養化が原因で、植物プランクトンが大量発生し、その後、プランクトンの死骸の分解過程で酸素を消費するため酸欠による窒息、魚のえらにプランクトンがつまり藻類が産生する毒素によるへい死など、魚介類に大きな被害を与えます。
本来干潟にすむアサリなどの生物は、微生物やプランクトンを餌として取り込み、海洋への栄養塩や有機物の流入を食い止めるという自然の浄化槽の役割を果たしてきましたが、護岸工事により干潟が大幅に減少し、湾内の富栄養化が進行しプランクトンが大量発生すると考えられます。
そのため、下水道の整備や人工干潟の造成もおこなわれています。

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