2008年10月24日
トリーター:植田

秋の潮回り

これまでにも何度かこのコーナーで磯採集だとか、磯の生き物観察の話題がのぼったことがあります。
その折、必ずといっていいほど話が及ぶのは、「潮の満ち引き」ですね。
海岸で採集(潮干狩りもそうですが)やら、観察やらおこなう際には、必ず活動しようと予定した日の潮回りをチェックする必要があることは、みなさんよくご存知のことと思います。
では、秋口から晩秋にかけてのちょうど今時分の潮はどうなのでしょうか。
実は、活動にはあまり向いた潮回りではないのです。
春から夏にかけては、例年、月の大潮の最もよく引く時間帯が日中になります。
ですので、その時期磯遊びをするのにも明るい日中にできるので、安全なのです。
しかし夏が過ぎ、秋になりますと、大潮の時期の最もよく引く時間帯が昼から夜に変わってまいります。しかも大潮の期間でも、あまり低いところまで大きく引かないのもこの時期の特徴です。
ですから、この時期は潮干狩りにも向かないし、磯観察もし辛いわけです。
ただそのような潮回りの時期でも、海が荒れれば海藻の抜けた株が波打ち際に打ち上げられたりします。
ですので、今の時期にも海が荒れた後の日には、海藻拾いに海岸に出かけたりすることは続けています。

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