2008年11月16日
トリーター:秋山

体の色

11月16日は、「いい色の日」です。
それにちなんで、きょうはイルカショースタジアムで生活しているイルカたちの体の色について、ご紹介します。
“えのすい”には、4種類の鯨類がいますよ。

まずは、みなさんがよくご存知の「バンドウイルカ」。
彼らは、背中側が灰色っぽい色をしていて、お腹側が白っぽい色をしています。

「カマイルカ」は、白と黒の美しい体色をしています。
背中側や眼のまわり、胸びれや尾びれは黒色、眼の後ろから腹部にかけての側面やお腹側は白色です。
背びれの形や後ろの縁にある白い模様が草を刈る鎌の形に似ていることから、カマイルカと呼ばれています。

(バンドウイルカとカマイルカの配色は、水の中を泳いでいる時には、上方向からも下方向からも見つけ難い保護色のような役割をしているのでしょう。)

そして、「オキゴンドウ」は、胸びれの間(胸)にみられる薄茶色のイカリ型のような模様を除いて、全身こげ茶色のような黒っぽい色をしています。

「ハナゴンドウ」は、成長とともに明るい灰色へと変化していきます。
仲間同士で争ったり遊んだりする時にできた傷が体表に白く残る体質をしている為、その白く残った傷あとが全身に散りばめられた花のように見えることと、巨大な頭をしていることから花巨頭(ハナゴンドウ)と呼ばれています。

これで、種類の見分け方はバッチリですね!
ちなみにですが、同じバンドウイルカでも多少、体の色が異なったりします。
“えのすい”に来て 20年になる「スー」は体色が黒っぽくて、2000年のミレニアムの年に誕生した「ミレニー」は白っぽく、お腹はピンク色をしています。
一口に灰色といっても、実は細かくライン状の模様が入っていて、一頭ずつ全てその模様が違います。
ぜひ、イルカショースタジアムで見比べてみてください!

写真 上から
 バンドウイルカ
 カマイルカ
 オキゴンドウ
 ハナゴンドウ

イルカショースタジアム

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