2009年02月19日
トリーター:今井

シキシマハナダイ


水族館で魚などを手に入れる方法は、専門業者から購入したり、許可を得た場所に潜って採集したりします。
釣りで採集の場合は、「水圧の急変」に注意しないと、魚の口からウキブクロが飛び出すはめになります。
これはよく知られたことですが、もう一つ「水温の急変」も注意しないといけません。数十メートルの深場から船べりに釣り上げられるまで、水温がどんどん高く変化していくからです。
そのため、深海生物の採集には、わざと寒い冬を選んで行います。

先日、シキシマハナダイという大変きれいな魚が当館に入りました。
南日本の深場にすむため、暖かな地方での採集にもかかわらず、冷えた海水を用意しなければならず、ちょっと厄介です。
かわいい顔ですが、ハタの仲間。
チョウチョウウオの美しさでもなく、アマダイのきれいさでもない。美しい鳥を感じさせる魚です。

本来はハーレムをつくって群がるようですので、いずれは多数展示して、多くの方にご覧いただきたいと思っています。

シキシマハナダイシキシマハナダイ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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