2009年10月26日
トリーター:戸田

脚が大きすぎ


定番の話、体重測定です。
キタオットセイの「スバル」、旧水族館生まれで、生後 4日目から定期的に体重を測定していました。
しかし、毎日見ているとあまり感じませんが、大きくなって体重計に乗れなくなってしまいました。
水族館は特殊なんでしょうね、市販の製品が全くなかったり、あってもそのままでは使えず、加工したりして使うことが多い職場です。
体重計もその 1つ。
測定する台が大きい物が少なく、そのままでは乗れないため、台の上に板を乗せて使っています。
この板にも乗れなくなったため、もう一回り大きな板に交換しました。そして前脚を乗せたところ、板が跳ね上がって顔面を直撃。
こうなると体重計には全く近寄らなくなります。
おびえている動物に無理強いすることは逆効果です。
ゆったり、じっくり時間をかけて慣らすしかありません。
やっと慣れても、はめ込んであるとはいえ小さな台に乗せた不安定な板。端に乗れば同じことが起こり、また振り出しです。
「おまえの乗り方が悪い」
っと注意してもはじまりません。
そんなこんなで体重測定ができませんでした。

実は別の方法もあったことはあったんです。
イルカで使用している体重計です。
2本のバーに板を乗せる方式の体重計で、オットセイも楽勝に計れます。
ただ重い。
大人が数人でやっと持ち上げることができる重さです。
体重計より私の気が重い。
待てば海路の日和あり(なんのコッチャ)、イルカ用の重い体重計が壊れ、新しく少し軽い体重計を購入しました。
これは 2人で運べます。
で、やっと、ひ~さ~し~ぶりに「スバル」の体重測定ができました。
ふふふ、私より重い。理解不能の優越感。

スバルスバル

ペンギン・アザラシ

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