2009年11月13日
トリーター:崎山

設備会議


毎年秋、日本の動物園水族館の設備担当者や業者さんが集まる「動物園水族館設備会議」という会議があります。私は昨年マリンワールド海の中道での会議に続き、参加してきました。今年は 10月20~ 21日にあの旭山動物園主催でおこなわれました。

現在えのすい魚類チームでは、このような研究会や会議などに参加する際、必ず、お土産付き(発表あり)を条件に参加可ということにしています。
せっかく参加するからには、何かしらアピールしてこよう、というものです。
それに何か発表すれば、自分は知らなくても、発表を聞いた人たちは顔も名前も覚えてくれていますので、何か興味を持った方は必ず話しかけてくれます。
自然と知り合いが増えていくものです。

私も例に漏れず、お土産を持って参加しました。今回は「えのすいの取水設備について」発表してきました。
私自身、それほど設備面に明るくないので、発表を機に勉強している状態です。今回も海獣類チームT田さんにいろいろ教えてもらいながら準備しました。しかし、発表の際は時間オーバーのグズグズ状態に・・・ 。
ちなみに発表は全部で 11題。
トレンドは「省エネ」でした。

さて、“えのすい”の取水ですが、イルカのショースタジアムの地下から沖に向かって取水管が伸びています。
その取水管は砂の中に埋まっています。
そして、海底の砂の中にしみこんでいる浸透海水を取水ピットという部屋に引き込みます。その海水を一度濾過して、各水槽や濾過槽の掃除(逆洗)などに使っています。
こういった水族館の設備は、生物の飼育を支えるとても重要なものなのですが、飼育係は比較的生き物ばかりに目がいってしまい軽視している面もあります。
大きな設備などを建設する際には、それなりの知識・経験をもって携わらないと、できあがってから苦労してしまうこともあります。

若手が多くなってきたえのすいトリーター、勉強が必要です。

関連日誌
[ 動物園水族館設備会議 ]

取水ピット取水ピット

RSS