2010年02月03日
トリーター:唐亀

えれきてる後日談


バックヤードにはこれから展示する生き物や、展示が終了した生き物などが収容されています。
みなさん、昨年 11月のテーマ水槽「えれきてる電気魚」を覚えておいででしょうか?
そこに出ていたシビレエイ。
本日、節分の日に子供どもが産まれました。

何だか背中が膨らんできたなぁと思っていました。
エイの多くは卵胎生で、子どもを直接産み落とすのですが、腹側が膨らむより背中側がこんもりと膨らんで来るのです。
何時かは産んでくれるのでは、という淡い期待を持ちつつ、毎朝水槽をチェックしていました。
実はその日の前二日間、休みだったのです。
二日ぶりに見たシビレエイの背中はげっそりと凹んでいました。
これは?と思い、砂の上を注意深く観察すると、数ミリほどの小さな目がちょこんと出ていました。
上から見ると砂にエイの輪郭が・・・。

産まれていました。
体長 5センチほどの大変かわいらしいシビレエイの赤ちゃんが。
ちょっと棒で砂をあさると、5匹の赤ちゃんが出てきました。
砂から飛び出した赤ちゃんは、体の縁を上に反らして、あくび?をしてみたり、慌てて砂に潜ろうとして、失敗したりとまた仕草もかわいらしいのです。
なかなか飼育の難しい種類ではありますが、うまく育つことを願いつつ、どこかに展示できないかなあと考えておりました。
私の担当の小窓水槽は大きさ的にはちょうど良いのですが、水温がちょっと高すぎます。
考えあぐねておりましたところ、「拾う神様」はいらっしゃるもので、近々みなさまにご覧いただけることに。
それほど珍しい種類ではありませんが、かわいいですよ。

あ、この位の大きさなら、手に乗せてみようかな・・・、とも思いましたが、比較的電撃に弱いのでやめておきました。

シビレエイの赤ちゃんシビレエイの赤ちゃん
※シビレエイの展示は終了しました。

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