2011年03月24日
トリーター:大内

ミドリガメ・・・。実は。。。


ここ数年、外来生物という言葉を耳にする機会が増えてきました。
外来生物とは人為的に持ちこまれた生物を指します。
近年、その外来生物が自然界で繁殖を繰り返し、その場所の生態系にもともと生息していた生物に影響を及ぼし、生態系を変えてしまうといことが自然界で起きています。
淡水魚ではブラックバスやブルーギルといった種が日本固有の淡水魚や、その卵を食べてしまい問題となっています。
またペットとして飼われていたアライグマが野生化し、農作物に被害を及ぼしているなんてこともあります。
外来生物は私たちの知らないところでその生息域を広げつつあります。

みなさんはミドリガメというカメをご存知ですか?
よくお祭りなどで売られていたり、「カメすくい」にいるカメは、だいたいミドリガメです。
名前からすると日本固有のカメに思えますが、別名をミシシッピアカミミガメといい、日本固有のカメを退けて生息域を広げている立派な外来生物なのです。
先日、東京の多摩地区で外来生物の駆除のため、とある公園の池の水を抜いたところ40匹のミシシッピアカミミガメが捕獲されたそうです。
これに対し日本固有のカメは、クサガメ 2匹とスッポンが 1匹だったそうです。
生息数の差を見るだけでも、もともといた生物に影響を及ぼしていることがわかります。

近年、外来生物の生息域が徐々に広がりつつあります。
みなさんも少しでいいので外来生物のこと、そして生態系のことを気にしてみてください。

ミシシッピアカミミガメミシシッピアカミミガメ

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