2011年10月19日
トリーター:崎山

ミドリガメ


子どもたちに人気のミドリガメの話。

神戸市立須磨海浜水族園が、静岡県以西の川や池で捕獲調査をしたところ、ミシシッピアカミミガメが全体の 52%を占め、日本に古くから生息する固有種のニホンイシガメは 16%だったことがわかったそうです。
52%ということですが、もっと高くてもおかしくなさそうです。

ミシシッピアカミミガメはペットとして輸入されており、家庭で飼えきれなったものが、川や池に捨てられることが問題になっています。

別に彼らには何の罪もなく、自分の意志とは関係なく日本という土地に放たれて、そこで一生懸命に次世代を残そうとがんばっただけです。

ずいぶん前から、公園の池などでひなたぼっこしているのをみると、たいがいはこのカメですね。

少し脱線しますが、
「海岸でウミガメが歩いていましたっ!」
と本種を持ち込まれる方が時々います・・・ 。
ちなみに当館では生き物の引き取りはおこなっておりません。

安価に手に入るので、買ってきて、飼ってみて、大きくなって、もてあまして、困って、逃がす。
こういった図式と思います。
あるいは大きくなる前に、面倒になって逃がしてしまうこともあるのかもしれません。

小さいものはかわいいから、飼ってみたいという気持ちはよくわかりますが・・・、
実は、成長すると甲羅の長さが 30cmほどと、とても大きくなります。
また、カメは長生きで本種でも 20~ 30年飼っているという方もいます。
最後まで面倒がみられるか、よーくよーく考えてからチャレンジしてください。

ミシシッピアカミミガメミシシッピアカミミガメ

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