2011年10月27日
トリーター:小谷野

日本のジェリーフィッシュベイより


パラオ共和国には、大昔の地殻変動により四方をロックアイランドに囲まれてできた塩水湖があります。
そのうちの一つが有名なジェリーフィッシュレイクです。
この湖には毒性の弱いタコクラゲが生息しており、クラゲと一緒に泳げます。
私もかれこれ 8年前に実際にジェリーフィッシュレイクを訪れ、シュノーケリングでタコクラゲたちと泳いだことがあります。

そんなジェリーフィッシュレイクを思わせる湾が日本の和歌山県にあります。
そこではある時期にタコクラゲが大量に発生し、まさにジェリーフィッシュレイクならぬ『日本のジェリーフィッシュベイ』。
私が今年タコクラゲの研究のため訪れたときにも、たくさんのタコクラゲと一緒に泳いで、その行動を撮影することができました。海で生きているタコクラゲは生命力に満ち溢れていました。
毎日タコクラゲを見ている私ですが、太陽の光を受けてぽこぽこと一生懸命泳ぐ姿に思わず感動しました。

最近、クラゲファンタジーホールで和歌山より研究のため持ち帰ったタコクラゲを展示し始めました。
和歌山のタコクラゲの輝きをぜひみなさんにもお伝えしたい!、とクラゲチームでは照明を工夫するなどして、タコクラゲが健康的な輝きを保てるようがんばっています。

和歌山では「すさみ海立エビとカニの水族館」さんと、ダイビングショップ「クラブノアすさみ」さんに撮影や採集を手伝っていただきました。
“えのすい”はお客さまはもちろんのこと、本当にたくさんのみなさんに支えられています。
ありがとうございます。

タコクラゲタコクラゲバケツですくったタコクラゲバケツですくったタコクラゲエビとカニの水族館自慢のカニカーエビとカニの水族館自慢のカニカー

◎本研究は、東京海洋大学 石井晴人助教との共同研究により行われています。

クラゲファンタジーホール

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