2012年02月01日
トリーター:佐野

水槽を守るヒトビト


水族館の生き物たちの健康を支えているのは飼育係だけではありません。
普段あまり表に出てきませんが、飼育係とは別に水槽を守る、青い制服に身を包んだ人たちがいます。

水槽には水温を調節する機械や汚れた水をきれいにする装置など、たくさんの装置がついています。
飼育係がその設備のすみからすみまで理解して、何かあっても対応できればいうことなしなのですが、残念ながら私のようなレベル 1の飼育係にはそこまで把握できていないのが現実です(頑張ります)。

そこで水族館の設備に異常がないかを 24時間体制でチェックしてくれるのが、施設管理の人たちです。
この技術者抜きに、生き物の快適な生活は成り立ちません。

先日、現在お休み中のウミガメたちのプールに不具合が生じ、水温ががくっと下がってしまいました。
水温低下はカメにとって大問題です。
すぐに設備の人がやってきて、問題の部分をいじって復活させました。
経過観察の後、寒そうにしていたウミガメたちも、次第にいつも通り泳ぎ始めたので、ひと安心です。
ベテラン技術者の方に対応方法も教えてもらい、カメに代わって本当に感謝感謝です。

設備の人以外にも、清掃の人、案内の人、売店の人、写真撮影の人など、飼育に直接関わりのないような人たちも、普段から水槽をよく見ていてくれて、飼育係が裏にひっこんでいる間、
「ちょっとようすが変だよ」
「エビが脱皮を始めたよ」
など教えてくれます。
“えのすい”の生き物たちは、多くの人たちの連携があって元気に暮らしています。

ところでウミガメたちは、現在、暖かいバックヤードのプールでぬくぬくと過ごしています。
次にみなさんに会えるのは 4月下旬くらいでしょうか。

もうしばらく待っていてくださいね。

ウミガメウミガメ

RSS