2012年04月19日
トリーター:笠川

ブサかわいい


“えのすいの春は笑顔がいっぱい”
駅や電車の中などで掲示されているえのすいのポスターをみなさんはもう目にしましたか?
生きものたちの顔がクローズアップされた写真のポスターで、とてもいい感じです。
同じ種類の生きものでも 1匹1匹よく見ると、みんな顔つきが違うものなんですよ。
生きものたちの顔ってホント面白いですよね。

誰が見ても、“かわいい~”と思う顔つきの生きものもいますが、一見ブサイクに見えて、でも何だか目がいっちゃう、見れば見るほど何だかかわいく思えてきてしまうそんな“ブサかわいい”生きものたち。
今回、私からは、そんな“ブサかわ”の生きものを何匹かご紹介しようかなと思います。(あくまで私の好みですが)

まず初めに、相模湾大水槽より
アカメフグ
実にブサイクです。
顔も体もぽてっとしていて、いつも口が半開きのような。
でも愛嬌たっぷりでホントかわいい奴なんですよ。
愛らしいです。
アカメフグは相模湾大水槽に 1匹しかいないのですが、実にダイバーに慣れていて、よく寄ってきてくれます。
たまに指を噛まれますが。
このアカメフグの顔のアップを見たいと思った方、見れますよ!ダイビングショー“フィンズ”で、ぜひリクエストしてください。

続いて、アカメフグよりもブサイク度アップの魚
冷たい海・暖かい海ゾーンの冷たい海の水槽より
フサギンポ
本当にブサイクです。
私はこの魚を初めて見たときになんてブサイクなんだろうと目が離せなくなりました。
水槽を覗き込むと、餌がもらえると思って勢いよく上がってきてパクパクしているフサギンポの姿が、また実にブサイクでかわいらしくて何ともいえません。
味があるいい顔をしています。

あげれば、いろいろと出てくるのですが、この他は、みなさんが実際に水族館で“マイ・ブサかわ”を発見してみてください。

最後に、クラゲ担当者として、クラゲからも何かご紹介したいと思いまして、1種ご紹介します。
えっ!?クラゲに顔つきとかあるの?と思った方、私の思い込みかもしれませんが、実にいい口元をしているクラゲがいます。
ウリクラゲです。
ウリクラゲは、カブトクラゲを丸飲みにして食べます。
大きな口です。たまに半開きになっている状態のときが、実にアホっぽくてかわいらしいです。
今、クラゲファンタジーホールの小さな水槽が並んでいる小箱水槽で展示しています。

見れば見るほど、生きものたちの魅力に気付くことができると思います。

只今、4月16日より館内各所で『魚の顔ってどんな顔?』展示がお目見えしています。
眼をクローズアップした展示水槽や歯の骨格標本展示など、友永たろ氏のイラスト解説と共にわかりやすく紹介していますので、ぜひこちらもお見逃しなく。

最後に、時事なネタを。
本日、4月19日は、419(しいく)で『飼育の日』です。ということで、いくつか今月は“飼育の日イベント”があります。
本日は、『クラゲの夜間採集』で江の島の夜の海へくり出しています。

アカメフグアカメフグフサギンポフサギンポウリクラゲウリクラゲ

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