先月トリーター日誌で私の担当しているカマイルカ「クロス」の体重測定ができたことをお伝えしましたが、その後なんと！！採血をすることができたんです＾＾
すごく嬉しいので 2か月連続で「クロス」の話をしたいと思います★

動物たちの健康管理は、私たちの仕事の中でもっとも大切な業務です。
水族館で快適にすごしてもらう為に、水槽の掃除や、餌作り、健康管理などさまざなまことをおこなっています。
採血をおこなうことによって、早期段階で病気を発見することができたり、その個体の体の調子はどうなのかすぐに分かります。
“えのすい”では定期的にイルカたちの採血をおこなっています。

私たち、人でも「採血＝痛い！！」という印象を持っている方がほとんどだと思います。
私も採血は大嫌いです・・・・＾＾；
もちろん、イルカたちも痛みを感じるので採血をおこなうことはとても大変なことなんです。

私たちが採血をする場合、腕に注射針を刺しておこないますが、イルカたちはどこから血液をとるか分かりますか？？
正解は「尾びれ」です。
イルカの体の 1番うしろに付いている尾びれから血液を採取します。
尾びれの裏側を見てみると、白い線が見えるんですがそれがイルカたちの血管になります。

採血をおこなうには、イルカたちに協力をしてもらわなければなりません！！
まず、トリーターに尾びれを持たせることからスタートします！尾びれを持つことができたら、今度は陸場において、そのままの姿勢をキープする練習をします。

ココからが本番！！
でも一気に針を刺すわけでは無いんですよ。

採血 2日前
まずは、獣医さんに尾びれを触ってもらいます。
採血 1日前
次に、トリーターお手製の採血トレーニング用の楊枝で尾びれを触ります。
採血本番！
いよいよ針を刺して採血をおこないます。

このように少しずつ、段階を踏んで採血をおこなっていくんです！！
採血まではとても長い道のりです・・・・！

「クロス」に針をさす瞬間、私は
「クロスすごくいいよ～もうすぐ終わるからね～」
などと心の中で叫んでいます！
そして、採血が無事に終わった後には、
「クロスすごーいい！！！良かったよ～～！！」
と魚をあげて褒めてあげます！！
この言葉は「クロス」に伝わって無いかも知れませんが、きっと私の思いは伝わってると信じて全力で褒めてあげます＾＾☆

もしかしたら、「この人痛いことするから嫌い！」って思われているかもしれませんが、でもこれからも「クロス」に元気でいてもらう為に私は頑張りたいと思います！！
「クロス」はこれからも、もっともっと長寿記録を更新していきますよ♪

体重測定も毎週継続しておこなえています。
これから、採血も定期的におこなっていけるように「クロス」と一緒に頑張って行きたいです♪