2012年08月10日
トリーター:石川

ペンギン映画


先日ペンギンものの映画をビデオで見ました。
昨年夏にアメリカで公開されたもので昔から親しまれている児童向けの読み物を実写化し、だいぶ内容も今風にアレンジしてありました。
コメディで有名な俳優さんが主役でその方の映画も好きなので、映画館でやるのをこっそり楽しみにしていたのですが、映画館での上映はなかったのかな・・・?

登場していたペンギンはジェンッツーペンギンでした。

他にもありますね。
ここ数年ペンギンもののCGアニメーションがいくつかあって、エンペラーペンギンを主人公にしたものや、イワトビペンギンを主人公にしたもの。
ペンギンの飼育係が有名な女優さんだったり、アニメのサブキャラクターで人気がでて、そのサブキャラクターを主人公にした短編アニメがテレビでやっていたり、ペンギン好きにはいろんな意味でうれしい状況ではないでしょうか。

最近のこういった映画を見ていると、ペンギンをよくご存じの方、またはよく観察されている方が製作時に携わっているのかなと思います。
それはペンギンたちの行動や性格をよくあらわしているからで、個人的には
「あっ ああいうことあるある・・・」
みたいなことがよく強調されているのです。

具体的には、
「我関せず」や
「我が道を行く」、
「知らないふりをする」、
「とりあえず一緒に行動してみる」、
「ここを通ると怒られるけど通っちゃえ!」、
「延々とラブリーな状態」、
「悪いことと知りながらいたずらして、怒られて逃げるところ」、
「とりあえず鳴いて主張」、
「急に不安になって鳴いてみる」、
「腰が重い」、
「同じことを繰り返してみる」、
「気づいていると思いきや気づいていなくてビックリする」
などなど、ご自宅で生物を飼育している方、野生生物などを長く観察している方などは思い当たる節があるのではないでしょうか。

上げてみると全て擬人化していますよね。
私たちは基本的には擬人化して表現することをしていません。
単純に人間じゃあないので、同じかどうかはその生物になってみなければわからないですし、なにより皆さんが実際に見て、感じた印象をストレートに持っていただけるようにしたいのです。
しかし映画とか本では逆に擬人化して表現することで共感することができるので、人へ伝えるにはわかりやすい手法であることも間違いないようです。

みなさまが水族館の生き物たちを見て感じていただくことは自由です。
観察していて
「これって○○じゃあない?」
って思うことはたとえ擬人化された表現でも生き物に近づく大事な一歩だと思います。
夏休みの宿題に限らず、水族館の生き物、捕まえた魚や昆虫をせっかく長い休みなのですからじっくり観察してみてください。

昔読んだシートン動物記や椋鳩十など、もう一度読んでみるのもいいかもしれませんね。

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ペンギン・アザラシ

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