2012年10月05日
トリーター:今井

てんぷく病 治療中


夏休み前、気温が激しく上下した時、自宅の金魚が病気になりました。
その後、細菌性の症状は治まったのですが、後遺症が残り、この秋になっても水底に横たわったままです。
このような所謂「てんぷく病」の金魚を、ずっと飼育し続けている方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
姿を見せれば寄って来て、餌はバクバク食べるので、他は正常なのですから。

以前、同じような状態に陥った金魚が死亡した際、解剖しましたところ、浮き袋の中がすべて水で満たされていました。
まるで“金魚が溺れた”みたいな状態でした。

「てんぷく病」の原因の一つには中枢神経の障害があげられますが、その他にもいろいろです。
普通の魚と違い、体型に無理のありそうな品種などは、健康に成長していくうちにも、育て方ひとつで「てんぷく」しかねない宿命にあるのです。

私は、お客さまからこのような魚病の質問をされても、飼育書のオウム返しではなく、できるだけ同じ気持ちになって答えられますように、今の金魚ととことん向かい合ってみようと思うのです。

金魚金魚

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