2012年12月01日
トリーター:杉村

卵!発見!!


みなさん!
卵発見です!!

深海Ⅰで一番大きな化学合成生態系水槽の熱水噴出口付近をよ~く観察してみてください。
(熱水噴出口は水槽の左側の乱立しているチムニーの真ん中あたりです。海水がモヤモヤ吹きあがっていますよ!!)
そこに大抵いるエビの「オハラエビ」に注目です!!
熱水の出ている少し上のチムニーの上によく付いています。

オハラエビは、相模湾の初島沖の冷湧水域から沖縄の熱水域などで生活しているエビです。
発達した温度センサーで 300℃もある熱水には触れないように生活し、ちょうど良い温度を選んで集まっています。

そのオハラエビをいつものように観察していると、お腹のあたりを一生懸命に脚使ってモゾモゾしているではありませんか。
オヤッ!と思い、良く観てみると卵です!!
この水槽では、何度か卵を持つオハラエビを見ていますが、熱水噴出口周辺に集まります。
熱水の当たる、しかも熱水を見やすくしている照明に自分から当たるように、チムニーにつかまって卵のお掃除をしています。
今までの研究でオハラエビの卵の発生には、熱がに必要なことがわかっています。
きっと、水槽の熱水を利用しているんでしょう。

お腹のあたりが他のオハラエビと違って濃いピンク色の卵で色づいているので、分かると思います。
どうぞ、今がチャンスです。
オハラエビ!要チェックです!!

オハラエビ (C)JAMSTECオハラエビ (C)JAMSTECオハラエビ (C)JAMSTECオハラエビ (C)JAMSTEC

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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