2013年02月17日
トリーター:今井

「白いナマコ」展示中


先日、真鶴の漁師さん「志村丸」より珍しい物が取れたとの連絡を受け、駆けつけました。
この時期、地先では潜水漁が行われていますが、水深 7メートルのほの暗い海中に白く光って見えたので、すぐに珍しい物だと分かったそうです。捕獲した漁師さんは、念のため何十年も先輩の方に見せたものの、やはり初めて見たとのことでした。そこで、大勢の人にご覧いただければと当館に寄贈されたのでした。

おそらくマナマコの白化個体と思われますが、食用として捕獲するもの(レギュラーサイズ)は大きさが 30㎝以上もあります。また、体色に濃淡があり、体表の小突起を浮き立たせて見せるので、迫力を感じます。

現在は、相模の海ゾーン沿岸水槽に、イイダコと一緒に展示しています。
タコ類は肉食で、水槽内ではその旺盛な好奇心も伴って、捕食可能なほとんどの生き物を食べてしまいます。ところがナマコ類やヒトデ類には、滅多なことでは手を出さないので、イイダコと一緒に入れられるのです。
それでも、水槽内に「白いナマコ」をそっと落とし込んだ時には、5~ 6匹のイイダコが素早く寄って来て、ぺたぺたと張り付いたので、冷やっとしましたが・・・。

マナマコ(真海鼠)
学名:Apostichopus japonicus
英名:sea-cucumber

マナマコマナマコ

相模湾ゾーン

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