2013年05月31日
トリーター:唐亀

テーマ水槽のぼやき


実は他にもしっとりした奴ら、いるんですが・・・
今現在すでに日が変わり 6/ 1になっております。久しぶりにテーマ水槽のぼやきであります。

6月の“えのすい”は、梅雨に映えるアジサイをクローズアップしています。
テーマ水槽変更と並行して最後にある「環境水槽」も「アジサイ水槽」に模様替えです。外も中もアジサイ色になっています。

ジャンプ水槽の横も、アジサイとシュレーゲルアオガエルに変更しています。テーマ水槽変更作業中もゲララ・ゲララと鳴いております。
シュレーゲルアオガエルは 5月ゴールデンウィーク明けに、水を張り始めた田んぼに採集に行きました。声はすれども畔の穴に居ることが多いため姿はなかなか見られませんが、畔を壊す訳にはいかないので、とぼとぼと歩きまわり 4匹見つけることができました。
考えてみると私、子どもの頃シュレーゲルアオガエルを見た記憶、無いんですよね。

さて、6月のテーマ水槽はアジサイから連想される「カエル」。その親類の両生類をご紹介しようという試みですが、ひねくれている私のことですから「きれいなカエルを~」とはなりません。ひと癖ある連中を集めたいと思いまして、半年以上前から収集をしておりました。何せ欲しい時にはどこにもいない、と言うのが爬虫、両生類。いるときに押さえておかなければならないんですね。特に人気のない種類等は・・・。

今回ご紹介するメンバーはスタート時では、土中に潜ってくらすアジアジムグリガエル。乾燥を好み、体表にワックスを塗って水をはじき、口から水を飲む(普通は皮膚から吸収します)ソバージュネコメガエル。「パックマンフロッグ」という異名をもつツノガエル。日本に分布しない第三の両生類、アシナシイモリ。その容姿もさることながら、背中に卵を埋没させて、孵化した子ガエルがそこから飛び出してくる映像は鳥肌物の閲覧注意なヒラタピパ。
オスがオタマジャクシを守り、自分よりはるかに大きな哺乳類にも身を呈して挑みかかり、水が干上がりそうになると近くの水たまりから後足で水路を作って子どもを助ける映像を見たときには、酔っていたとはいえ不覚にも涙したアフリカウシガエル。
日本に分布し、爬虫類のヤモリと混同されながらも親しまれているにもかかわらず、実は手足はもちろん、眼球や脳の一部を失っても再生するというどこぞの巨人のような能力を持っているアカハライモリを考えております。

今回はもうレイアウトは最低限。いつも「どこに居るの?」と聞かれることの多い連中なのでむしろ見える方向に持って行こうと思っておりましたので、今回はレイアウトなどに時間はかからないだろうと思っておりましたが、そうはいかないようなのでした。

アシナシイモリ。コータオヌメアシナシイモリなのですが、これが普段土の中にいて、夜間餌を求めて這い出して来る生活なのです。で、見えない。
京都水族館さんではいい感じで見えるように展示されていたので、実験的に似たような感じでやってみたのですがあまりようすがよくないのです。やはり成体で来た野生個体なので、環境の変化についていけないみたいなのです。
今まで飼育していたプラケースには彼の住まいができており、これを崩すとまたしばらくは籠りっきりになってしまうでしょう。もう、そのまま展示することにいたしました。よく見ると黄色い線が見えるかもしれません。それが「彼」です。

しかし、見えないというのも今回のコンセプトから外れますので、何とかしなければ・・・、と言う事ですでに手は打ってあります。しばしお待ちください。

テーマ水槽テーマ水槽シュレーゲルアオガエルシュレーゲルアオガエルソバージュネコメガエルソバージュネコメガエル

テーマ水槽

RSS