2013年06月15日
トリーター:岩崎

真夜中のお散歩


今夜はウミガメが産卵のために上陸するかも知れない。
海から吹きぬける生温かい風を受けながらふとそんな胸騒ぎを感じた当直の夜。

草木も眠る丑三つ時。
仮眠中に携帯電話が鳴る。
まさか本当にウミガメが産卵?

防災センターです。
カエルが館内を歩いていますよ!
えーっ!カエルですか?
はい、カエルです。
どこですか?
ペンギンプールの前です。

寝ぼけた目をこすりながら現場に向かう。
確かにアジアジムグリガエルが柱の側にちょこんと座っているではありませんか。

落し物のオモチャかと思ってつついてみたら動きました。
どこから出たんでしょうね?
しっかり蓋をしてあったのですがこじ開けて脱走したみたいですね。
夜行性のカエルなので餌を求めて抜け出したのかも知れません。

アジアジムグリガエルはインドやインドシナ半島の国々などの南アジア原産で、頭から体の両サイドにかけてオレンジ色の帯模様が入っていることが特徴的なカエルの仲間です。
環境への適応能力が高く現地では森林以外にも市街地でも多く見られる種類で、のんびりしているように見えますがかなりたくましい性質のようです。

アジアジムグリガエルは今月のテーマ水槽「梅雨を喜ぶカエルの仲間~おもしろい両生類たち~」で展示中です。
その他にもおもしろいカエルやイモリの仲間が集合していますのでぜひご覧ください。

梅雨時はウミガメたちの産卵シーズン。
次回当直の時こそは!

アジアジムグリガエルアジアジムグリガエル

テーマ水槽

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