2014年05月29日
トリーター:冨永

すてきな模様の正体は?

セトミノカサゴセトミノカサゴ

みなさんこんにちは!
ここ数日は、日差しもまぶしく少しずつ夏の気配を感じるようになってきました。
きょうは、胸びれに涼しげな模様をもつあの魚をご紹介します!
そう、それは「セトミノカサゴ」です。
砂泥底の水深約 20~ 30mにすんでいるミノカサゴの仲間。
長く伸びる背びれには毒があり危険な魚としても知られています。

しかし、その姿はとってもカッコいいです!
顔や背びれにまで模様が入り、そのひれをゆらゆらさせながらゆっくり泳ぎます。
砂の上でじっとしていても存在感があり、みなさんもきっと目を奪われると思います。
その一方で、顔は目が大きく、くりくりとこちらを見ています。
その表情はとても愛らしくて、何を考えてるのかなぁと聞いてみたくなります。

そして、セトミノカサゴの大きな特徴は胸びれです。
胸びれを閉じているときでも模様が美しいのですが、その胸びれを広げたときには驚くような模様が!
胸びれの内側は黒く、そこに鮮やかな青い線が入っています。
胸びれを広げて泳いでいく姿は、まさに扇を広げたようです。

実は、このすてきな模様には大事な役割があります。
セトミノカサゴは、敵が近づくとこの胸びれを広げて敵を驚かせているのです。この行動はフラッシングとも呼ばれています。
カッコよさとかわいさ、そして美しさまでそなえもつセトミノカサゴ。相模湾キッズ水槽に展示しています。
みなさんぜひ、セトミノカサゴに会いに来てください!

相模湾ゾーン

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