2014年06月07日
トリーター:樋口

水族館の魚はどうやって来たの?

クロホシイシモチクロホシイシモチ

“えのすい”にはたくさんの魚たちがくらしています。
このたくさんの魚たち、どうやって“えのすい”にやって来たと思いますか?

水族館に魚を連れて来る方法は・・・
大きく分けてこの 4つです!

1. 他の水族館から分けていただく(交換する)
2. 漁師さんに譲っていただく
3.(観賞魚専門の)お店から購入する
4. トリーターが採集に行く

今回は「4. トリーターが採集に行く」についてお話します。

相模湾や江の島周辺に棲んでいる魚で採れそうなものはトリーターが近くの磯や堤防に行って採ります。採集方法は釣りや網で採ったりなど。

採集は季節や天気、運などに左右され、採れる魚の数は日によって違います。
採りたい魚に合わせて場所や採り方(釣りか網か)を決めます。

採集で大切なのは魚を採り過ぎないこと、場所を荒らさないことです。
必要な魚を必要な分だけ採ります。
ゴミを残さないのはもちろんのこと、動かした岩なども元の場所に戻します。採った魚は大切に飼育をします。

魚が採れた時はトラックで運びます。
水族館に到着したら小さいバケツに分けてトリーターがバケツリレーのようにして各水槽へと運んでいきます!

自分たちで魚を採りに行くのは大変ですが、実際に魚がくらしている環境や餌が分かります。これらは展示・解説・飼育をするうえで大切な情報なのです!

先日も先輩トリーターの方がクロホシイシモチなどを釣りで採集してきてくださいました!
現在、水族館入ってすぐの左側の水槽(私たちはジャブジャブ池と呼んでいます)で元気に泳いでいます。ぜひ見てみてくださいね!

みなさんも“えのすい”で展示している魚たちを見る時、どのようにしてやって来たのかを考えながら見ると楽しいかもしれません。

新年度が始まって約 2か月が過ぎました。
新しい生活に慣れてきた方もそうでない方も、無理のし過ぎにはお気をつけてください。
少し疲れたなと思ったら“えのすい”に癒されに来てくださいね。

相模湾ゾーン

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