2014年08月09日
トリーター:高田

カニの脱皮

タカアシガニ(囲いをして展示)タカアシガニ(囲いをして展示)

先日タカアシガニが水槽内で脱皮をしました。脱皮直後は甲らが柔らかくぶよぶよしていますので、他のカニに食べられないように甲らが堅くなるまで網で囲いをして展示しています。

エビやカニは脱皮を繰り返しながらすこしずつ体が大きく成長して行きます。そのため、小さい時ほど回数が多く、成長するにつれ回数も少なってきます。

カニの脱皮は甲らと腹の間が割れ、そこから外に出てきます。いっきに出て来るわけでなく、背中側よりゆっくりと出始め、脚の先が最後になります。
完全に抜け出るまでには数時間ぐらいかかります。この時、折れて無くなってしまった脚なども元どおりに治って出て来たりもします。いわゆる復元をするのです。

また、セミの抜け殻同様そのままの形できれいに殻が残るので、標本として役立っています。

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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