2014年08月21日
トリーター:櫻井

~飛び入りシラス日誌 1~ ついにシラス展示、解禁です!!

相模湾ゾーン シラス展示相模湾ゾーン シラス展示

2年間の努力が報われる日がついにやってまいりました。
シラス展示、解禁です!!

これまでも当館では、シラス展示を世界初展示としておこなってきました。しかしこれまでの展示シラスは、ふ化したばかりの、3mmほどのサイズ。誰もそんなサイズのシラスは食べたことが無いハズ。
今回展示されるシラスは・・・誰が見てもシラス!しらす!SIRASU!
シラス丼に乗っているあのシラス。釜揚げシラスになっているあのシラス。スーパーでパックされているあのシラス! 2~3cmの立派なシラス展示がスタートです!

『赤ちゃんシラス』とか、『otonaになったシラス』、という言いかたはナンセンスですよ。
シラスはカタクチイワシの仔稚魚です。『カタクチイワシの赤ちゃんがシラス』なわけで、もともと赤ちゃんなのに『赤ちゃんシラス』とはおかしいですよね。頭痛が痛い的表現です。
卵から孵ったばかりのシラスを、ふ化仔魚と呼び、餌を食べどんどん大きくなっていったシラスを、後期仔魚と呼びます。
みなさんが馴染み深い、シラスといわれてぱっと頭に浮かぶシラスの姿が、このカタクチイワシの後期仔魚です。
ふ化仔魚であるシラスも立派なシラスではありますが、みなさんが見てもシラスのイメージと結び付きません。
ですので、みなさんが馴染みのあるシラス、イメージするシラスを展示する事が、我々の最終目標の一つでした!シラス丼サイズのシラス、本日いよいよ登場です!!

ここまで来るのに並々ならぬ苦労をしてきました。それはまた別の機会にお話しますが、種苗生産ではそれだけ苦労して育て上げるシラスたち。自然界では我々が手をかけることなど当然無く、自然の流れでしっかりとシラスからカタクチイワシへと成長していきます。あれだけの苦労が、自然界では当たり前の如くおりなされているのです。
不思議な神秘の世界に思いをはせながら、これまでの苦労を思い出し、まだ開館前のシラス水槽前で、これからみんなにお披露目だぞ、と目頭が熱くなりました。

あすの飛び入りシラス日誌 2は、我らがシラスチームリーダー、伊藤トリーターです。お楽しみに!

相模湾ゾーン

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