2014年09月01日
トリーター:櫻井

繁殖

水族館で展示している魚は、どのようにして来ているのでしょう。
時折そんな質問を受けます。
漁師さんの網にかかって頂いた魚や、トリーターが採集してきた魚、水族館等を対象としているペットショップのような卸し業者さんから購入、他の園館からの寄贈や生物交換などさまざまです。
その他にも、自家繁殖という手段もあります。
展示したい生物により、その生物に向いた入手方法を取ります。

例えば、今、

『日本中で大ブレイク中の当館世界初展示のシラス』

ですが、これは繁殖以外に展示する道はありません。
過去に一度、シラス漁をおこなう漁師さんの協力のもと、最善のすくい方、最善の輸送方法でシラスを当館まで搬入した事がありましたが、うまくはいきませんでした。
シラスは、展示をするのであれば展示をする水槽に卵を入れて、ふ化させて育成していかなければならないのです。

当館ではこれまで、クマノミやタツノオトシゴなど、さまざまな魚を繁殖してきました。
今回のシラスの種苗生産に伴い、初期餌料の安定供給や繁殖育成のノウハウ等、大幅なレベルアップを遂げました。
これまでに挑戦していない魚種についても、今後どんどん繁殖に挑戦し、経験値を積み上げていく次第です。
今後のご報告をお楽しみに!

おや。
早速繁殖関係の話が入ってきました。
次回の、『美しき繁殖の鬼・トリーター冨永』のご報告にご期待ください。

相模湾ゾーン

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