2014年09月26日
トリーター:唐亀

今週のおすすめ

ホシフグホシフグ

今年も季節来遊魚がやってくる季節がやってきました。
しかし、今月前半に海に赴きましたところ、まだ華やかさは今一つといったところでした。
来月には季節来遊魚水槽の模様替えを目指して海に行かなくては(櫻井トリーターがやや南方面に赴いた際にかわいいチョウチョウウオを連れ帰っており、行きたい気持ちはいっぱいなのですが、少し体調が・・・)。

今週のおすすめは入口すぐの左の区画にお目見えしている「ホシフグ」たち。
10cmくらいのかわいい幼魚が来ました。
ホシフグは 30cmくらいの成魚が何度か搬入され、大水槽にいたことがありましたが、この大きさは初めてでしょう( 2cmくらいのはありますが、展示には出していませんでした)。
フグは大変個体によって性質が違い、好奇心が強いもの、ほかの魚に怯えやすいもの、環境に適応しにくいものなど様々な性質を持っています。
特に幼魚は好奇心が強く、物おじしないものが多いのですが、このホシフグの幼魚も周りが気になって仕方がないようです。
石をじっと見つめていたかと思うと、「かぷ」と噛みついてみたり、「ぷう」と水を吹きだしてみたり。何を思ってか急に膨らむことも。
フグは膨らむイメージがありますが、案外膨らまないものです。
網ですくったりすると膨らみますが、そうそう膨らむ姿は見られないのですが、このホシフグたちは朝の見回りの時に、周りに大きな魚がいるなどの外的刺激が感じられないのに突然膨らむことがあるのです。
練習でもしているのでしょうか。

好奇心の強さは私たちにも向けられます。
朝のメンテナンスの時、なんとなく後ろに気配があるなあと思ったら、ずーっとついてくるホシフグがいます。
そしてふと足元を見ると 4尾のホシフグが集まっています。
顔を水につけると、後ろをついて回っていたホシフグがマスクの鼻の部分が気になるのか、そこをめがけて寄ってくるのです。
もちろん、餌を水中で与えたことはありません。
完全に好奇心(もしくは餌と間違えてる?)で様子をうかがっているようです。
このホシフグは体型的にはやや細身のトラフグやショウサイフグなどの仲間のようですが、属的にはでっぷりとしたサザナミフグと同じなのが面白いところです。また、本来結構深いところで生活しているフグなのです。入ってすぐの左の区画ぜひ探してみてください。

話がそれますが、先週までイシガキダイの「モノドン」がダンスを忘れてしまっていました。
水に入ると来るのですが誘っても「きょとん」と見ているだけで回らないのです。
アサリを見せても見てるだけ。近寄ると逃げるという状態に。
最初からやり直すようにダンスの練習を続けておりましたところ、やっと元の「モノドン」が帰ってまいりました。

※イシガキダイ「モノドン」・・ダイビングショー「うおゴコロ」メンバー

相模湾ゾーン

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