2015年04月13日
トリーター:植田

雨の日のアメフラシ考

特大アメフラシ特大アメフラシ

きょうは関東地方の天気予報は雨で、江の島周辺もお昼前から冷たい雨が降っています。
トリーター日誌の担当になった日には、ちょくちょく館を抜け出して、近場で季節感のある発見物がないかうろうろすることもあるのですが、きょうはそんな気にもなれず。
ふと、朝一番の作業でタッチプールの掃除をしていると、雨の日にうってつけの話題がいるのに気が付きました。
4月 10日の「今週のおすすめ」生物で紹介されたいきものの中に、「アメフラシ」がいました。
それも特大のやつ。
この個体についてもう少しお話ししましょう。

この個体は 4月 10日の朝に、江の島の島内を母港にしている漁師さんが
「大きなアメフラシが獲れたよ」
といって、わざわざ届けていただいたものです。
この大きさは珍しいので、衰弱していないことを確認し、その日のうちにタッチプールに出てもらいました。
その大きさが気になったので、長さと重さを測定してみました。

長さ(体長)ですが、平時身体をまっすぐにのばして這っている姿勢で頭の先から尾の先までおよそ 40cmです。
体重は軽く水を切った状態で、1,395g(添付の画像)でした。


アメフラシの中で、この大きさはとびぬけて大きいかどうかは不明ですが、当館のタッチプールにいる他のアメフラシに比べれば、大きさの違いは一目瞭然です。
かつて大学の臨海実習で静岡県下田市の海岸でフィールドワークをしたことのある当館のあるトリーター曰く、「下田には巨大なアメフラシがごろごろいた」そうです。
餌となる海藻が豊富なところでは、アメフラシもぐんぐん育つのかもしれませんね。

タッチプール

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