2015年06月04日
トリーター:加登岡

新たな取り組み

動物たちの健康管理を行うためにさまざまなことをしています。例えば、イルカの肛門から検温器のプローブを入れて体温を測ったり、尾鰭の血管から採血をおこなったりしています。
このように、動物の状況を把握するために、動物に協力してもらいながらさまざまな健康管理をおこなっています。

最近、私が担当しているミューは新たなトレーニングをおこなっています。それは胃液の採取のトレーニングです。

どのように胃液を採取するかというと、口が開いている状態からチューブを挿入します。そしてそのチューブに入った内容物を検査へ出して調べます。
このトレーニングを始めたときはチューブを約 30cm挿入し、落ち着いている所をたくさん褒めていました。最初は力んでしまうこともありましたが、徐々に慣れてきて落ち着いていられるようになってきました。現在ではチューブを 1m入れられるようになっています。

これにより、さらに「ミュー」の健康状態が把握できればいいなと思っています。
言葉が通じない相手だからこそ、日ごろからさまざまなデータを集めることで、その個体の状態が分かるようになります。動物たちが健康に過ごせるよう、動物たちと協力しながらさまざまなトレーニングを続けていきます。

イルカショースタジアム

RSS