2015年08月07日
トリーター:戸倉

今週のおすすめ

ニセカンランハギニセカンランハギ

ニセカンランハギ
今まで相模湾大水槽にいたのですが、ちょっと好奇心旺盛な性格で、ホシエイなどを突く行動や咬む行動が多く見られたため、本日( 7日)の朝に『捕獲大作戦』を決行。私を含め、 4名のダイバーが網を持っての大獲り物が繰り広げられました。
そして相模湾大水槽の隣の水槽「ジャブジャブ池」(入館して最初の波が打ち付ける所の隣の水槽)に 3匹が収容されました。
このニセカンランハギは、見ての通り非常にカラフルできれいな体色をしています。相模湾大水槽は大きいので、このきれいな体をしっかりと見ることができませんでしたが、今度は、少し近くで見ることができるので、よく観察してみてください。まだ引っ越したばかりで、物陰に隠れているかもしれませんが、慣れてきて再び悪戯が始まったら、またどこかに引っ越しをするかもしれません。


マンジュウヒトデ

マンジュウヒトデ
ヒトデというと、星形を想像すると思いますが、そんな常識を覆す“丸型”です。しかも、今いる個体は直径 30cmほど! 最初見ると「なんじゃこりゃ?」が正しい反応です。まあ、ほとんどの方は岩か何かで、生き物と思っていないかもしれませんが・・・
でも、ちゃんと壁面に付いていることもあります。それなりの重量があると思いますが、その体重を支える管足の吸着力は、凄いな~と関心させられます。
サンゴ水槽の手前、ナポレオンフィッシュの居る丸い水槽で見ることができます。


カツオノエボシ

カツオノエボシ・ギンカクラゲ
いわゆる“期間限定”的なクラゲです。どちらも風や波が強い時に寄ってきたり、打ち上がったりします。今展示しているのも、カツオノエボシは打ち上がった個体、ギンカクラゲは風で寄って来たところを、波打ち際で捕獲した個体です。
このクラゲたちは、非常に変わった形態をしています。それは“ 1匹の身体では無い”ということです。
つまり、カツオノエボシでは、傘の様な部分と触手のような部分は、多くのヒドロ虫が集まって形成された群体なのです。ギンカクラゲも同じで、銀貨状の盤部に多数のポリプが吊り下がった群体。ということです。そして環境や状態が悪くなると、それぞれがバラバラと離れてしまいます。離れてしまうと単独では生きて行けずに死滅してしまいます。
この群体の状態を飼育することは非常に難しく、水槽に入れると短期間のうちに死んでしまいます。ですから期間限定のクラゲとなる訳です。
クラゲサイエンスで見ることができますので、お早めに!!


ギンカクラゲ

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