2015年08月14日
トリーター:羽田

アスパル、魚を食べる練習

バンドウイルカ「アスパル」バンドウイルカ「アスパル」

今年の 4月 12日に産まれたバンドウイルカの「アスパル」。
おととい、産まれてから 4か月が経ちました。
今はお母さんの母乳をたくさん飲んですくすく成長していますが、いずれは他のイルカたちのように魚を食べて成長していきます。

バンドウイルカが魚を食べ始めるようになる時期は、だいたい生後 6か月くらい。
もちろん個体差はあって、「サワ」は生後 3か月ほどで魚を食べていましたし、逆に 1年ほど魚を食べずに母乳だけで過ごす個体もいます。

さて、魚を食べると聞いてもイルカが魚を食べるのは当たり前と思う方が多いのではないかと思います。
ですが、今まで魚を見たこともない子イルカにとっては魚も未知の物体。
最初は魚を見せても食べられる物だとは知らないので、怖がって逃げてしまいます。

では、どうやって魚が食べられる物だと知ってもらうかというと、お母さんが食べているところを見て覚えるんですね。
お母さんが食べているのを見て、少しずつ魚に対して興味がでてくると魚を咥えて遊ぶようになります。
そうやっているうちに何度か噛んだりするようになり、最終的には飲み込むようになってくれます。

「アスパル」は現在、お母さんの「シリアス」が魚を食べているのを観察しているところ。
「シリアス」はいつも水面から顔を上げた状態で魚を食べているのですが、「アスパル」が見やすいように水面に魚を落としてあげます。
そうすると、「シリアス」が魚を食べているようすを「アスパル」はジーーッと見るようになってきました。
そして、最近は泳いでいる時に口をパクパクと動かすようになってきたので、「シリアス」が魚を食べる動きを真似しているのかなー、と思いながら観察しています。

そういう小さな変化を見つけるのがとても楽しくて、毎日「アスパル」の成長を見守っています。
「アスパル」がいつ魚を食べられようになるか、楽しみにしていてください!!

イルカショースタジアム

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