2015年10月03日
トリーター:伊藤

あと一息! シラスからカエリへ

急に寒くなって体調を崩しやすいきょうこの頃、いかがお過ごしでしょうか。私はのどを痛めてしまい、ア○ギ○スみたいな声になっています。

カタクチイワシシラスの担当になってはや 2年。試行錯誤を繰り返し、現在では「展示個体を全て当館生まれの魚で占めたい」というこだわりを、何とか達成できています。
一方で最近、生まれた卵を幼魚まで中々育て上げられず、悲しく苦しい気持ちが続いていました。

そんな中、現在バックヤードにいる個体はついに日齢 40日を迎え、最大の山場である変態期を迎えています。
透明でひょろひょろしたシラス(後期仔魚)から、頭が大きく体も銀色になりがっちりしたカエリ形態(幼魚)に形を変えていきます。変態するのはカエルや昆虫だけではないんですね。

でも、まだ油断ができません。カタクチイワシに限らず、生物が変態するときは大変デリケートになり、死んでしまいやすいからです。
あと一息、慎重に慎重に育て上げ、展示への移動を思い切って実施したいと考えています。
1週間後くらいにカタクチイワシの水槽に小さなカエリが泳いでいたら、「おっ! 成功したか!」と思ってください。

相模湾ゾーン

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