2015年11月28日
トリーター:伴野

海獣類について詳しくなろう!! Part 5

みなさん、こんにちは!!
ご無沙汰しておりました『詳しくなろう!!!』シリーズです。
今回もどうぞお付き合いください m(_ _)m

“えのすい”では「イルカと握手」という触れ合いプログラムがあるのですが、最近ご参加されたお客さまからよくこんなお声をいただきます。

「イルカって触ると温かいんだぁ!」

そうなんです!
イルカは一生を水中で暮らしていますが私たちと同じ哺乳類で、平熱もヒトと同じ位あり、大体 36.0~ 37.0℃程度です。
近頃は寒くなってきたのでイルカに触ってみるとそんな体温も感じる事ができるんですよ。
気になった方はぜひ、「イルカと握手」に参加してみてくださいね。

さてさて、イルカは哺乳類であることを先にお話ししましたが、みなさんはイルカがどのような眠り方をしているかご存知ですか?
魚はエラがあるので水中でも呼吸ができます。ですが、哺乳類であるイルカは水中では呼吸はできません。
そこでイルカは私たちヒトとは大きく異なる睡眠方法を身につけました。
実は、イルカは右脳と左脳をそれぞれ別々に休ませることができるんです!!
どういうことかといいますと、右脳が起きている時は左脳が寝ていて、逆に左脳が起きている時は右脳が寝るということです。
これを半球睡眠と言い、イルカは私たちヒトと異なり左右の脳が独立して働いているのでこのような睡眠が可能なのです。

寝ながらも作業ができたら、私も作業がはかどるのになぁ...
徹夜でテスト勉強をしていた学生時代、そんなことを思ったこともありました(笑)

すみません。話が脱線しかけました(^_^:)。
では、なぜイルカの脳はそのような眠り方をするのでしょうか?
実はこのような睡眠のしかたをするのはイルカだけではなく、渡り鳥なども半球睡眠をするといわれています。渡り鳥は長距離を移動して目的地を目指しますが、この長い飛行時間の間に眠ったら地上へと落ちてしまいます。つまり寝るわけにはいかないのです。
こう考えてみると、なぜイルカが半球睡眠をするか、何となくわかってきませんか?
イルカは哺乳類なので呼吸の際は水面へと浮上する必要があります。
完全に眠ってしまったら溺れてしまいますよね。また、イルカは巣を持たないので常に外敵から襲われないかを気をつけていなければならないのです。
このようにイルカには爆睡していられない事情があるため、半球睡眠といった方法を身にみにつけたと考えられています。

ちなみにイルカをよく観察していると片目をつぶって泳いでいることがあります。
右眼を閉じている時は左脳を、左眼を閉じている時は右脳をそれぞれ休ませている時といわれています。
イルカを観察しているとそんなようすを見ることができるかもしれません。
“えのすい”にお越しの際は、ショー以外の時間にもイルカたちをじっくり観察してみてくださいね!

バックナンバー
2015/ 05/ 30 海獣類について詳しくなろう!! Part 1
2015/ 06/ 14 海獣類について詳しくなろう!! Part 2
2015/ 08/ 06 海獣類について詳しくなろう!! Part 3
2015/ 08/ 06 海獣類について詳しくなろう!! Part 4

イルカショースタジアム

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