2016年01月17日
トリーター:戸倉

ムシャ ムシャ ムシャ・・

アオサを食べるアメフラシアオサを食べるアメフラシ

最近、この時期限定でタッチプールにアメフラシが登場しております。
普段はタツナミガイといわれるウミウシの仲間がいる水槽ですが、シーズン到来と共に徐々にアメフラシの数が増えてまいります。別に水槽内で繁殖している訳ではありません。地先の海に生物採集に出向いたトリーターが、目についたついでに採集をしてきます。
ですから、タッチプールの生物を見てみると“季節感”を感じることができるのです。

アメフラシの名前の由来は、身の危険を感じた時に背部より排出される紫色の液体が水中に雨雲を広げたように見えるから、とか、6月の梅雨の時期頃まで姿を見ることができるから、などさまざまです。また英名ではSea hare(シー ヘア:海の兎)といわれ、頭部に突き出た角状のものが“ウサギの耳”のように見えるからこの名が付いたようです。

触ってみると・・「触ってないみたい!」これが率直な感想ですね。何だか良く分かりませんが、実際に触ってみれば・・・「触っていないような触り心地!!」の意味が分かると思います。


アサリの剥き身を食べるイシダタミヤドカリ

こちらも、タッチプールで見ることのできる、ちょっと大きなヤドカリです。
本来今日は日曜日ですので、餌の無い日(休餌日)ですが、おやつ程度に朝、与えることがあります。そこでアサリの剥き身を与えたところ・・仰向けになっても餌を離さず頬張っています。
本来、仰向けになると身の危険を感じ、安全のため貝殻の中に隠れるのですが、余程お腹が空いていたのか? 隠れることもせずただ無心にアサリの剥き身を頬張っていました。

ヤドカリは、成長するとより大きな貝殻に引っ越しをしますので、同じ水槽内には、空の貝殻(空き物件)も入れています。このヤドカリたちを見るには、水中でトランプをひっくり返すように返してみて、入居済みか、空き物件か? を確認してみてください。

まだちょっと水温が冷たいですが、しっかり腕まくりをして水中に手を入れると、思わぬ発見や、感触に出会えるかもしれませんよ。ぜひ童心に返って、はしゃいじゃいましょう!!

タッチプール

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