2016年04月22日
トリーター:伊藤

今週のおすすめ

ということで、〇〇過ぎな 4種を紹介します。

膨らみ過ぎ! ネズミフグ
少し前のことですが、ジャブジャブ池のネズミフグが膨らんでいました。すぐにしぼんでしまったので粗い携帯写真しか取れませんでしたが、これでも迫力は伝わると思います。イメージとしてはトゲトゲのバランスボール?です。つい最近では「大水槽のじゃれネコ」ことカラスエイを寄生虫治療で淡水浴をしたついでに、二番風呂にドボンしたら膨れていました。 70Lのタル内一杯に膨らんで、トゲをガチガチいわせて「はまって」いました。


近くのハタタテダイとのサイズ差に注目!

まとまり過ぎ!ゴンズイ
相模湾ゾーン通称“ジャブジャブ池”にゴンズイの群れを入れました。実は、案外長生きしてくれない魚であり、何故だろうかと思っていたのですが、先日テレビで「ゴンズイの群れの構成員はみな兄弟(姉妹)らしい」「別の群れと交わると混乱する」とやっていました(トリーターでもテレビから学ぶのです)。なるほど。もしかすると別群れの個体とはなめ合ってダメージを与え合うのかも知れません。しばらくは一群れだけで経過を観察してみようと思っています。


心配させ過ぎ!カタクチ幼魚
先日、展示のシラスをリセットしました。それまで育てていた幼魚はバックヤードに移送しました。体調を崩してフラフラの個体が多かったのと、もともと移送のダメージに弱い魚だったので、心配しましたが、大部分が生き残って元気になりました。幼魚に変態後は、体調を崩したら多少の環境変化には目をつむって、思い切ってピカピカの新しい水槽に移動させた方がいいみたいです。“えのすい”のカタクチ育成術に新たなノウハウが増えました。ちなみに現在展示している方はまだ 1㎝にも満たない極小サイズ。ゴールデンウィーク頃にはもう少し成長して見えやすくなっているかと思います。


展示中のカタクチイワシ仔魚

伸び過ぎ!アカモク
ワカメなどと同じ褐藻、すなわち海藻です。浜に打ち上げられていたものを拾って岩礁水槽に入れてみたところ、ぐんぐん伸びて水面まで成長しています。流れ藻として代表的なモノの一つらしいので、ある日ぷっちり切れて短くなるかもです。ちなみに食べられます。ネバネバで美味しいですよ。
さて、今週末は 2回目となる江の島の海藻調査です。慣れない分野なので、出会う種出会う種が珍しく、今から楽しみです。いい天気になりますように。

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