2016年04月23日
トリーター:冨永

タツノオトシゴお腹の秘密

タツノオトシゴタツノオトシゴ

みなさんこんにちは!
日に日に気温も上がり、外をお散歩するにはちょうど良い季節となりました。
きょうは、“えのすい”にお散歩に行きたくなるようなかわいい魚をご紹介します!

その魚の名前は「タツノオトシゴ」。
相模湾ゾーンの相模湾キッズ水槽に暮らしています。
一見、魚のようには見えませんが歴としたヨウジウオ科の仲間です。
このタツノオトシゴは繁殖期が春から秋にかけてなのですが、その繁殖行動は少し変わっています。
タツノオトシゴも他の魚たちと同じようにメスが卵を産むのですが、その卵を産む場所はオスの育児嚢と呼ばれるお腹の下の方にある袋の中です。
オスは袋の中に卵を受け取り、受精させ、卵が無事にふ化するまで守ります。
卵が成長しふ化が近づくとオスの育児嚢はパンパンに膨れていきます。
そして、袋の中で無事に生まれた子どもたちは、お父さんの袋の中から外の世界に出ていきます。
“えのすい”のタツノオトシゴたちはまだちょっと小さいので、繁殖までにはもう少し時間がかかりそうです。
しかし、オスの体を見てみると、ちゃんとこの育児嚢が見えます。
タツノオトシゴの体は全体的にごつごつしているのですが、育児嚢をもつオスのお腹の下の方は滑らかになっています。
小さな体でもしっかりと子どもを守る準備ができていると思うとすごいなと思います。
また、水槽の中には現在 3個体のタツノオトシゴがいますが、それぞれ体の色がみんな違います。
よくみると顔の表情もなんだか違います。

みなさんもぜひ、“えのすい”のタツノオトシゴに会いに来てください!

相模湾ゾーン

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