2016年05月09日
トリーター:笠川

まるぽちゃ

キタミズクラゲキタミズクラゲ

現在、クラゲファンタジーホール入ってすぐの 2tの水槽にキタミズクラゲが展示されています。とてもよい感じです。まるぽちゃの風貌で、ゆっくりと拍動しながら流れにのっていくさまは、見ていてとても癒されます。

キタミズクラゲは、冷たい海にいるミズクラゲの仲間です。深海でも見られます。ミズクラゲに似ていますが、傘の縁の赤茶色が特徴です。また、まるぽちゃと表現しましたが、傘の質感が全然違います。非常に柔らかく、手で掴もうとすると手形がついてしまう程です。
扱いには少し神経を使います。エフィラを遊離させることも一苦労です。というのも、とても時間がかかるということです。通常、ミズクラゲは、15℃以下で約 2週間~ 1か月ほどでポリプからエフィラを遊離させることができますが、キタミズクラゲはそうはいきません。約 3か月~ 4か月ほど、本当に忘れた頃に、ストロビレーションが始まります。
現在展示しているものも、昨年 4月に温度を下げ、見事 3か月後、私の誕生日月に誕生日プレゼントのようにエフィラが遊離しました。素直にストロビレーションしてくれて本当によかったです。
ダメなときは、うんともすんともいわず、いくら待っても何も起こりません。そこから、低温をキープしながら、ゆっくりゆっくりと成長させ、現在のサイズで展示デビューです。

ぜひ、まるぽちゃの大群を、ごゆっくりお楽しみください。

クラゲファンタジーホール

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