2016年06月28日
トリーター:城戸

ペンギンの雛

こんにちは。
きょうは 6月 6日に誕生したフンボルトペンギンの雛についてお話しします。
この雛は現在、雌同士のペア「ルビー」と「サニー」に育てられています。
ペンギンプールの巣箱の中で 3羽で生活をしています。

しかし、この雛は「ルビー」と「サニー」の子どもではありません。
実は、雌の「グー」と雄の「トップ」の子どもです。
何故「ルビー」と「サニー」が育てているかというと、ペンギンは通常、雌と雄の番(つがい)で自分たちの子どもを育てます。
しかし、現在の“えのすい”では雄の数が少なく、仲良しの雌同士で縄張りを持ち生活をしているペンギンたちが居ます(このようなメス同士のペアは野生でも見られ、子育てもしているそうです)。そういったペンギンはたまに番ではない雄と交尾をします。
そうすることで、有精卵が産まれます。
この場合、産んだ雌と縄張りを持っている雌が一緒にその卵を暖め、育てるということがあります。しかし、「グー」が一緒にいる同い年の雌の「チョキ」と以前自分の卵を抱卵していた時にうまく交代して暖めることができませんでした。
なので、今回は「ルビー」と「サニー」に「グー」の卵を託して育ててもらうことにしました。

実は、「ルビー」と「サニー」は「ハク」の子どもである「フク」を仮親として同じように育てたことがあり、今回「ルビー」と「サニー」に「グー」の雛の仮親を頼むことにしました。

今後より良い環境で子育てができるようにしていかなければなりません。
もしかしたら、急にみなさまに見えない場所にお引越しをしてしまうこともあるかと思いますが、雛の成長を暖かく見守ってください。

ペンギン・アザラシ

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