2016年07月10日
トリーター:小形

魚を食べる係は卒業!

ショーで使用しているカプセルショーで使用しているカプセル

こんにちは!
以前から私が担当しているフンボルトペンギン「コンペイ」のトレーニングの話は何度かこの日誌に書かせていただいていました。最近、新たに担当個体ではないですが「ユメ」のトレーニングをしていますので、きょうはそのお話をさせていただきます。

「ユメ」は何のトレーニングをしているかというと、ショーの中で、水中に魚の入ったカプセルを投げて、ペンギンたちが水中で魚を食べているようすを見ていただく場面があるのですが、そのカプセルを開ける練習をしています。

カプセルは、上に小さな穴が開いていて、そこに紐で蓋をして、出ている紐を引っ張るとカプセルが開いて中の魚が食べられるという仕組みになっています。

この紐を引っ張るのが得意なのは「ムーン」というペンギンで、最近は「ムーン」が紐を引っ張って、周りにいるペンギンたちが魚を食べるというパターンが定着しつつありました。

そこで、いつも魚を食べる係になっていたペンギンのうちの 1羽、「ユメ」にも引っ張ってもらおうとトレーニングを始めました。

「ユメ」はとても賢く覚えが早いペンギンです。
トレーニングを始めて 3週間ほどですが、今では私がカプセルを持って部屋に入ると、自ら水中に入って準備万端で待っています。トレーニングの時は紐もしっかり引っ張るようになりました。

最近、ショー中にも少しだけ引っ張るようすが確認されているので、このまま「ムーン」とともに紐を引っ張るようになってくれればいいなと思っています。


そして、話は変わりますが、先月生まれた雛ですが本日体重測定をしたところ 1,824gでした。
休み明けに雛を見ると、1日雛を見なかっただけでも体がどんどん大きくなっているようすに毎日驚かされています!


私は今回、運よく卵がふ化する瞬間から間近で見ることができました。
先輩トリーターも、なかなか普段は見ることができないと言っていたので、非常に貴重な瞬間でした。

雛が出てきてからすぐ、育ての親「ルビー」と「サニー」は自分のお腹の下に雛を抱いて大切に育てています。時々、雛を羽づくろいしているようすや、子育てに疲れてうとうとしている姿などは、見ていて微笑ましく、思わず笑顔になってしまいます。

このまま元気に育ってもらえるよう、私たちトリーターもしっかりできる限りの手助けをしていきたいなと思っています。

ペングィーン!

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