2016年09月15日
トリーター:足立

中秋の名月に流星海月について語る

えのすいクラゲの夜間採集えのすいクラゲの夜間採集

リュウセイクラゲは昨年発見された、新種のクラゲです。(詳しくは、“えのすい”HPの新着生物をご覧ください。)

「リュウセイクラゲを世界で初めて展示しよう!」

クラゲチームで去年掲げた目標でしたが、残念ながら去年はカスリもしなかったという感じで、目標達成できませんでした。
しかし今シーズンは、7月 31日に 1個体が採集され、この個体自体は形が変形してしまい、展示には至りませんでしたが、続いての入手と展示に向けて、一気に気分が盛り上がりました。
そして、ついに、年に 1度の 9ラゲの日スぺシャル企画“えのすい”クラゲの夜間採集で、今シーズン 2号目と 3号目のリュウセイクラゲをご参加の方が相次いでがゲット!翌日から展示を開始しました!
ご参加のみなさま、ありがとうございました!


リュウセイクラゲ

夜間採集では、精巧な目を持ち、光に敏感なアンドンクラゲが、灯火の下にこれでもかというほど集まってきました。その中に混じって、リュウセイクラゲもやって来たのです。


アンドンクラゲ

「リュウセイクラゲ」。素敵な名前ですね。
見た目が流れ星のようだから、ということで命名されたのですが、これが実は、ただの流れ星ではないのですよ。
2010年にフジテレビで放送された月 9ドラマ「流れ星」をご存知ですか?
“えのすい”が舞台になったドラマです。
Wikipediaによれば、主演の竹野内 豊さんが、子どもの頃クラゲを上から見ると星に見えたという話をしたことがきっかけで、ドラマのタイトルが「流れ星」になり、コブクロさんが歌う主題歌も星を意識して「流星」になったというのです。
そして、このリュウセイクラゲを発表した北里大の研究チームも、かたちが流星に似ていることに加えて、最初に「このクラゲ、なんか他とちがうぞ」というきっかけになる 1匹を採集したのが、「流れ星」の舞台になった“えのすい”の近くだったから、「リュウセイクラゲ」と名付けたのだという、嬉しい裏話があったのです。

アンドンクラゲとのわかりやすい違いは、上から見たときに、リュウセイクラゲにはミズクラゲの生殖巣のような、 4つの馬蹄型あるいは四つ葉のクローバーのような白い模様(胃糸の集まり)が見えることです。
飼育の難しいグループなので、あまり長くは展示できないかもしれませんが、また夜間採集におこなって、リュウセイクラゲを多くのみなさんに、ご紹介したいと思います。

※リュウセイクラゲの展示は終了いたしました。

クラゲファンタジーホール

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