2016年09月19日
トリーター:櫻井

オオイカリナマコ

季節の移り変わりも早いもので、日の落ちる早さが身に染みて寂しく感じる日々を送っております。
さて今回は、佐野トリーターからも以前ご紹介させていただいておりますが、太平洋の暖かい海におりますオオイカリナマコについてお話しさせていただきます。
本日は改めて、この生き物の気持ち悪さについて語りたく思います。

先ず、この水槽のメインは海藻とヘコアユでございます。
私が沖縄の海に初めて潜ったとき、とても衝撃を受けた光景を再現したものです。
しかしおそらく、一旦オオイカリナマコを目にしたらもう、みなさんの興味関心は私の想いをよそに全てこの生き物に向くでしょう。
釘付けです。この生き物の魅力はとてつもないのです。
気持ち悪さの中にある計り知れない魅力というものについて視野を広げてみると、かわいかったり、かっこよかったり、大きくて迫力があったり、きれいだったりだけが生物の魅力では無いことに気付きます。
この生き物の魅力に取りつかれたらもう、普通の生物では満足できなくなってしまいます。
ちょっと危ないので、新境地を覗きたい方は心してオオイカリナマコの魅力に触れてみてください。

つい先日、先端だけそそり立たせ、一時間以上かけてゆっくりとくねくね揺れながら放精していましたので写真を載せておきます(けっこう長く見えますがこれはあくまで先端です)。

太平洋

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