2016年10月10日
トリーター:城戸

「トップ」

フンボルトペンギン「トップ」フンボルトペンギン「トップ」

こんにちは。
きょうはフンボルトペンギンの「トップ」についてお話します。
「トップ」は、“えのすい”のオスのペンギンの中で一番年上です。

最近「トップ」は、ペンギンショー「ペングィーン!」の水中パートに参加するようになりました!といっても、本当に極まれにですが。
このショーの水中パートでは、私たちがカプセルと呼んでいる道具を使います。
それは、カプセルの中に魚が入っていて、紐で栓がしてあるものです。
紐を引っ張って開けると中から魚が出てきて、食べられるという仕組みです。


(左)カプセル開く前 (右)カプセル開いた後

このカプセルを 1年以上使っていますが、「トップ」はほとんど開けたことが有りませんでした。
しかし、ここ数日たまーにこのカプセルを開けることがあります。
確率としては 1週間に 1回あるくらい低いです。

もともと「トップ」は、陸上で紐状のおもちゃを引っ張って遊ぶのは好きでしたので、素質はありました。
特に教えたわけでは無いのですが、泳いでいて紐が目についてやり始めたみたいです。
ただ、なぜ紐が目につくようになったかというと、カプセルを入れると通常はそこに他のペンギンたちが集まってきます。それで「トップ」の目に付かなかったのですが、「トップ」がプールの中にいるペンギン、特にメスを追いかけてしまいます。
これは、繁殖期を迎えるとよく見られる光景ですが、カプセルに集まっていたペンギンが追いかけられていなくなる。そして、紐が目につき引っ張るようになった。
という流れで「トップ」はカプセルを開けるようになりました。

カプセルを開けるのには、少しコツも力もいるので、「トップ」が積極的にショーに参加をして開けてくれるようになるのは、喜ばしいのですが、できれば他のペンギンを追いかけないで、開けてくれないかな、と思ってしまいます。

ペングィーン!

RSS