2017年01月30日
トリーター:加登岡

レントゲン撮影

ミナミアメリカオットセイ「アポロ」ミナミアメリカオットセイ「アポロ」

「アポロ」は日々成長中です。前回トリーター日誌を書いた時からまた新しく「口を開ける」ということができるようになりました。また、健康管理の一つとして「レントゲン撮影」もできるようになりました。

レントゲン撮影では「アポロ」の周りにいろいろな物が置かれます。例えばレントゲンの機械や延長コード、それに獣医も。
怖いもの知らずの「アポロ」はそれらの物を初めて見ても全然気にせず落ち着いていました。しかしレントゲンで使用するカセッテ(レントゲンで使用するフィルムを入れる入れ物)は少し違いました。というのも、このカセッテは「アポロ」の身体に触れさせなければいけないからです。

どのようにトレーニングしたかというと、まずはカセッテに見立てた木の板を使用しました。レントゲンを撮ろうと決まった当初は「アポロ」の下にカセッテを置いて、上からレントゲンを撮ろうと計画しました。そのため、「アポロ」を板の上に乗せるトレーニングから始めました。
本番ではカセッテが濡れないようにビニール袋に入れます。そのため木の板もビニール袋で包んで実施です。このビニールが「アポロ」にとって一番警戒したものになります。
ビニールの上に乗ると「カサカサ」と音が鳴ったり、その触感が嫌なのかすぐに降りてしまいました。前肢だけ乗せたり、板の上を通過させたり、トレーニングをしていない時間にも「アポロ」の部屋に板を設置し慣らしました。

そしていざ「アポロ」が慣れてくれたと思ったら、今度は撮影方法が変更になってしまいました。上からでなく横からレントゲンを撮ることになったのです。
今度はカセッテを身体に密着させることになります。始めは「アポロ」も板が身体に触れると腰が引けていましたが、板に「乗る」よりも「当てる」方が慣れるのが早かったです。

そしていざ本番を迎えると、撮影中は落ち着いており、動かずじっと止まっていてくれました。レントゲン撮影ではピンボケしないように「動かない」というのもポイントになるのです。
結果はというと綺麗に撮れていていました。検査結果も異常はありませんでした。
また新しいことができるようになったなと思うのと同時に、「アポロ」と次は何を練習しようか日々楽しみながら考えています。

[2016/ 12/ 04 どんどん成長中]

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